ひばりんLOVE!!
絶望に苛まれた時。
自分がどうなってしまうのかとても怖い。
自我を無くしたくない。
理性を失いたくない。
意思を強く持ちたい。
信念を貫きたい。
盲目にはなりたくない。
希望は打ち捨てたくない。
だけど司や田能村のようにはとてもなれそうもない。
みんなを救うヒーローにはとてもなれそうにもない。
だから私は雲雀のような存在に憧れる。
到って人間くさくて凡庸なのに。
最期まで希望を信じ理性や自我を失わなかった彼女。
ハクチョウの群れの中に紛れ込んでいた一羽のヒバリの存在感。
「冬来りなば春遠からじ」
イギリスの詩人シェリーの一句。
彼は春の訪れを「ヒバリに寄せて(To a Skylark)」と題して唄っていました。
春暖の候に飛び立つ風物鳥。
長い冬を耐えて春の訪れを賛美する唄。
厳しい冬の後には、春がその隣に控えていると。
自分は「ハクチョウ」ではなく、願わくば「ヒバリ」でありたいなあと。
一生惨めにしか歌えない白鳥が、最後には美しい歌を歌えるという虚構の光明に縋るのではなく、
春と共に訪れるヒバリの飛翔に寄せて、自分も一緒に飛んでみたいなと。
言わば白鳥の歌(Swan Song)ではなく、雲雀の歌(To a Skylark)を歌いたい。
作中最後に青空に向かって飛んでいた鳥はきっとヒバリだったと思うんですよね。
春の次に控えている、太陽に向かって昇らんとしている向日葵のように。
お気に入りのキャラ:雲雀
お気に入りの曲:雪遊び