ヒロインが軒並み可愛い。
いわゆる超能力者であるエルフィンの主人公たちが常冬の舞台、月ヶ咲で起きる様々な異常気象を解決していくお話。徐々に真相が明らかになっていく感がいい。音楽もいい。ヒロインが軒並み可愛かったのが印象的だった。特に、一夏ちゃん、りんねちゃん、コロナちゃんのおかげで共通ルートもダレることなく楽しむことができた。
○一夏ちゃんルート 93点
本作をプレイしてまず真っ先に攻略しようと決めたヒロイン。頭を使うと余計なことばかり考えてしまうから、ただただ走って何も考えないようにするという行動理念に激しい感銘を覚えた。若干メンヘラなのでは?と思ってしまうほど姉への依存度が高いが、深い愛情の裏返しか。クリスマスにお姉ちゃんを待っているシーンのCGがとても可愛い。姉と本音で話してわだかまりが解消するシーンは落涙物。ラストの「りっくん、私たちのこれからはどこまでだって続いていくよ」は繰り返し聞くほど気に入った。
○落葉ちゃんルート 91点
いわゆる優等生ルート。あまりツンデレなキャラクターは好きではないのだが、たまに垣間見せるデレはそれでも可愛い。ウォータースライダーのシーンははっちゃけた落ち葉ちゃんが見れるので貴重。寝ぼけて主人公の部屋に来ちゃう落ち葉ちゃん可愛い。お父さんとの和解のシーンはグッと来た。名前に親近感があることは関係ないと思うが、ああ言った男性キャラに憧れる。死別した配偶者との交わした約束を胸に後悔を引きずっているっていうのがいいよね。後、落葉ちゃん自身とは関係ないが、葉月ちゃんがヴァル研に拉致られた際に、主人公がりんねちゃんとタッグを組んでヴァル研に乗り込むシーンがすごい好き。いろセカの悠馬さんと真紅ちゃんもそうだが、聡明なパートナーとその助言を実行する主人公という構図がとても好みに合う。
○琴里ちゃんルート 100点
素晴らしいの一言。当初は主人公との接点のなさからクソルート確定どころかストーリー自体が成立しないのではないかと危惧したが、蓋を開けてみると半端なかった。何事に対しても関心を持てなかったヒロインが任務の中での主人公との勝負を通して心を開いていくお話。そうくるかという展開が多く、エロシーンでとても温かな気持ちになることができ、目頭が熱くなった。ラストの家族との絡みはありがちかもしれないが、とてもよかった。卒業式で涙するところなんか、何事にも関心を持てなかったはずなのに別れを惜しむものができたんだと思うと涙が溢れる。個人的な趣向から、ヒロイン自体はあまり好みではないのだが、シナリオのクオリティが高いルート。
○りんねちゃんルート 85点
とても惜しいルート。演出は素晴らしく、要所要所ではきっちりと見せ場を持ってくるのは賞賛に値するが、もうちょっとストーリー構成を練ることでもう10点分くらいは評価が違ったのではないかと思えた。ヒロインが捨て鉢になって「もう陸にとっての幸せなんて考えるのはやめます。私の幸せを陸の幸せにします」と言って決闘を仕掛けてくるシーンはとてもいい。
○コロナちゃんルート 90点
過去に不慮の事故で家族を傷つけたことからロボットとして生きることを決めたヒロインのルート。いくら催眠能力と共感能力あるっつったって、食事とか排泄とか誤魔化すのは無理あんだろとは思わなくもないが、そこはまあご都合主義ということでスルー。ただ、あそこまでわざとらしくやっぱりロボットなんですよと思わせる演出をしておいて、実は違いましたというのは正直な話、一抹の白々しさを覚えた。ロボットとして生きるために好意を持つ先輩に嫌われようと戦いを仕掛けてくるシーンは胸にくる。若干琴里ちゃんルートと被ってしまうが、ED前に家族の元に帰り、本名が明かされるのはよい演出。EDまでだと評価は80点だったが、ED後の美晴さんの涙で10点プラス。
○雪々ちゃんルート 80点
グランドOPの構成からも分かるように、今までのヒロインのルートの集大成といったところ。星メモの夢ちゃんルートでもそうだったが、メタ的な要素が強く、なぜゲームのプレイヤーしか知らないはずのそれをあなたが知っているの?というシーンがちょいちょいあったため、若干の混乱を覚えた。ひなたちゃんがブーストして量子論的な可能性の世界を創造できる理屈がイマイチうまく飲み込めなかったり、クロノスの皆さんが今更登場したのが印象的だった。椿ちゃんとルールー可愛い。幸姉さんも可愛いが、星メモの夢ちゃんと色々被っているのはなぜだ。個人的に有能コロナちゃんと剣士琴里ちゃんのバトルシーンは見てみたいと思った。