結構プレイする人によって評価が割れる作品かも…個人的には好きな雰囲気。
紅殻町を先にプレイしてしまった為、大体の雰囲気は予測してました。
紅殻・カルタグラ クロウカシスなどと昭和初期・大正Tastっぽい作品を
連続プレイ(連続レイプじゃありません)した時期のせいもあって、
雰囲気の良さにまずは圧倒されました。
どことなく宮崎某の千と千尋の舞台と似た雰囲気の旅籠
固有名詞のないヒロイン、独特のテキスト表記
物語は、シスコン主人公と姉の近親相姦を終着点に
他のヒロインたちと恋愛を織り交ぜて進むのですが、
終着点が渡し守(=姉)となっているため、魅力的な令嬢・琵琶法師・図書館司書との恋愛が
「姉との禁断の恋愛感情」への伏線となってしまい
「救われない」感が半端じゃない!
個人的には、各ヒロインがそれなりに救われる方向で終わって欲しかった。
小説を読み進めてゆくようなテキスト表記、かなり独特な文体には好悪が分れそう。
結構小説読みなれてればそこそこ楽しめると思います。
ちなみに個人的にはプレイ後、谷崎潤一郎「陰影礼賛」を再読してしまいました。
若干短い気もしましたが、CG・音楽・CVも高水準。
雰囲気ゲーといえばそれまでかもしれませんが、それ以上に印象に残った作品です。