セカイを世界にする物語
恋を知りたいという無垢な神様(主人公)の身勝手で書かれた”セカイ”が舞台だったという衝撃的な真相と、残された世界はどうなるのかという疑問点が残った前作だったが、本作はただのFDではなくて残された可能性世界といかに向き合い、今いる世界で幸福になることができるのかということを主題としていて、物語として綺麗に落とし所を付けている。そのため、前作をやった人は必ず本作をやるべきだと思う。加奈、澪、鏡、つかさそれぞれの可能性”世界”がグランドEDの伏線になっているという構成に非常に感銘を受けた。前世絡みの話が頻繁に出てくるため話のスケールも前作と比較して壮大になっていたり、ハッとさせられるような演出も多々あったりでプレイして良かったと思える作品だった。