「ファイナリスト」とは、『スポーツの大会で決勝に残った選手のことを称える尊称。』
本作「ふぁいなりすと」も、当然かつ必然的に、
上記「ファイナリスト」に沿ったシナリオが展開され、
そうでされなかったりもするが、
ストーリーの基本は「ファイナリスト」でファイナルアンサー。
絵・CGは、バラツキが激しいものの水準を確保、
同様にCVも、バラツキが激しすぎるものの平均以上を維持、
結果、各ヒロイン、魅力の上下幅は広い。
音楽は、総じて高水準でシーンごとのメリハリもきいていてグッド、
OP、ED曲に関しては、事前の期待が低かっただけに、
実際に聴き、驚かされる、大きく上振れの好内容な歌で、ポジティブサプライズ。
システム等は、SAVE&LOADの遅さが若干気になる以外は良好、
問題は、ゲームの難易度か。
ゲーム開始から、
A(仮称)というヒロインの攻略をなんとしても目指すべく、
多少は長年の経験とカンをもって、SAVE&LOADで選択肢を判別し、
「自力攻略」でのクリアを目指し、
物語終盤に到るまで、A(仮称)シナリオで攻略中、
と、思い続けて、400年、いや400分、
終わってみれば、ヒロインE(仮称)とハッピーエンド。 あれ?
………ありがとうございました。
とにもかくにも、
ONEの長森瑞佳シナリオ攻略選択肢のような、
ありえないぐらい捻ったというか、
ひねくれた選択肢を選ばないと進まないシナリオ展開は、疑問だよもん。
『φなる・あぷろーち』、『夢のつばさ』、『Memories Off 2nd』や、
『ときめきメモリアル ~forever with you~ 』などに携わった方のシナリオは、
本作「ふぁいなりすと」でも、
肩の力を抜いて、スムーズに読める楽しめる文章で纏まっているだけに、
選択肢のバランスの悪さが、テンポを損ねてしまっている点が残念。
全体的には、それなりに面白いと言えるデキで、
もし「2006年9月からアニメ化決定」、とかって言われても驚かないレベル、
本来のシナリオの良さを活かすのであれば、
ゲームというよりはむしろアニメとかに向きそうな内容だと思います。
長文に、目を通して頂きまして、
本当にありがとうございました。