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sakurakanonさんの北へ。 White Illuminationの長文感想

ユーザー
sakurakanon
ゲーム
北へ。 White Illumination
ブランド
ハドソン
得点
70
参照数
429

一言コメント

この作品、当時、どうしても『歌』に注目されたのは、ある意味、必然も、物語内容説明(ストーリー)を今更ながらに目を通すと、当時発売ちょい前に、色々な意味で話題作だった『センチ』と『ときメモ』の美味しいところを、さり気なくインスパイアした作品だったようで………

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想



 札幌、小樽、富良野、帯広……。
 北海道での14日間の夏は、少年にとって、忘れられない時間となった。
 訪れた土地で出会った魅力的な8人の女の子たち。
 心の揺れを、高校2年生なりに感じた旅だった。

 そして冬休み。
 少年は、抑えきれない想いを伝えるために再び北海道へ。

 12月31日。
 年越しのキスをした恋人たちには、
 永遠の幸せが約束されているという札幌・大通公園の
 ホワイトイルミネーションの街路樹の下で再会するために・・・



上記は、
「北へ」のストーリーを端折った文であり、

『訪れた土地で出会った魅力的な女の子たち。』

『少年は、抑えきれない想いを伝えるために再び……』

と、
この物語の、いきさつ・動機部分、導入部分は、
まさに 『センチ』 のそれを彷彿させるような内容。



そして、
物語ラストの纏めが、

『ホワイトイルミネーションの街路樹の下で』

と、

「伝説の樹の下」ならぬ「街路樹の下」で、

 『永遠の幸せが約束される』 との事。

えっと、………『ときメモ』ですか?



そもそも、
最近の所謂ヒット作品も、
多かれ少なかれ、………
などと、話題を展開しようかとも思ったが、
その、色々な意味で微妙なネタになってしまうと思われ、回避。


話しを戻して、
「北へ」の総評。

システムは今一つだったが、
シナリオは水準、
音楽も水準以上のデキで、歌は『繰り返し効果』での洗脳系。
作品自体は、それなりの良作品。


後日談。
絵の人は、その後、大人の作品への路線転換で成功を収めているし、
CV陣も、アニメ作品等、現役一線級の活躍が目覚しい。






今は昔、
前世紀の作品の感想に、
目を通して頂きまして、
ありがとうございました。