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sakurakanonさんのバイナリィ・ポットの長文感想

ユーザー
sakurakanon
ゲーム
バイナリィ・ポット
ブランド
AUGUST
得点
90
参照数
708

一言コメント

 真実の街角、自分だけのリアル 

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 
 
……楽しみは、後にとっておく方だと思います。
 
例えば、夕食で、おかず6品あったとして、
最初はあまり好きでないおかずから食していき、
最後に、一番好きなおかずを食べて、おえる。
そういうタイプだと思います、
あくまで、基本、ですが。
 
本作品についても、
吉野佳澄、諏訪奈都子、川中島里美、小津千歳、
そして羽根井優希と、クリアしたのは発売当時、
かつ、面白かったので、
その後、2周以上各ヒロイン、それぞれクリアしていたりします。
 
しかし、
お楽しみを後にとっておいた結果でしょうか、
ゆきのんTRUEENDと、ミリィをクリアし、
最終的に、ようやっとフルコンプ達成したのが、
一昨日、2009年12月26日。
 
実に、『7年越しのフルコンプ到達』かつ、
ワールドの、笑劇、もとい衝撃の真実を知ることになりましたが、
後悔はしていません、多分。
や、むしろ、凄く面白かったですよ?
 
誤字脱字が頻出していたり、
どのヒロインとハッピーエンドをむかえたとしても、優希の父親の頭は○○○○、とか、
フルコンプ後のOMAKEが、つまらなさすぎるとか、
悪材料もありますが、些細な事。(キリッと)
 
ワールドwww、とか、
ワールド(笑)、とか、
た、確かに、何かと突っ込みどころは多いとも思いますが、
『リアルで、およそ8年前の時点』で、
ネカフェとメイドを組み合わせての、サイバースペースものとして観ますと、
それなりに先見の明もあったと思いますし、
テンポ良く、楽しめる内容でした。
 
音楽も、印象に残るぐらい良かった曲も多く、
なによりも、
当時ごく一部で『御三家』と呼ばれるにいたった(東)中野人、の魅力史上最高38915円87銭、
と、そういえば、バイナリィ・ポットの発売日が2002-02-22並びで、
某本社住所も、2-22-20の2並びなのは、偶然、それとも必然でしたっけ?
 
閑話休題。
 
本作品の最大限の良さは、やはりキャラの魅力。
フライパンをおたまで叩きながらの、
 
♪おっきろー、おっきろー、
♪おっきろー、おっきろー、
♪おっきろー、おっきろーー、おっきろったらー!
 
……最高でした。
 
 
 
その色々な意味でのキャッチフレーズとして、
『CLANNADは人生』と、
『Fateは文学』と、くれば、
『八月はワールド』、でしょうか、後々の作品も含めまして。
 
 
 
夜のアキ時間は短く、慌ただしい中、
録画番組は溜まる一方通行で、約1ヶ月分のストック(=遅延)状態。
そんな中、
星メモ関連で、ほけまくいの良作品『こいとれ』か、
あるいは、フルコンプ済みで、充分に楽しめた『キスと紅茶とダージリン』か、
もしくは、1年前発売日に購入後、直ちにフルコンプして、約1年のブランク後、
つい最近、再びゆかりルートを最初から最後までスキップせずに12時間かけてクリアした、
『さかハリ』の感想をと思いつつ、
何故か、大昔の『バイナリィ・ポット』の長文感想になったのはきっと、
今日が、ダメポ朝倉音夢の誕生日だったから、
……かもしれません。
 
 
 
古き作品の、
長文ネタ、御一読の程、
本当に、有り難う御座いました。
 
 
良いお年を。