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sakura2002さんのあおぞらストライプの長文感想

ユーザー
sakura2002
ゲーム
あおぞらストライプ
ブランド
アストロノーツ・スピカ
得点
75
参照数
2563

一言コメント

まさに抜きゲーメーカーが作った萌えゲーって感じ。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

メーカー前作の「えれくと!」では、共通ルート時点で複数のヒロイン達とえちぃシーンがあり、
個人的には1人のヒロインを選ぶ形式のゲームとしてはどうなんだ、と
ネガティブな感想を抱いておりましたが、今作でも似たような感想を抱いてしまいました。
それはなぜかというと、
双子同時攻略が出来ないくせに双子丼シーンが不可避だからです。

具体的にどういうことかというと、
双子の個別ルートにおいて、主人公はどちらのヒロインが好きか選べず
お試しで同時に付き合い始めます。
その後、双子に手や口で奉仕してもらうシーン(非本番)を経てから
好感度の低かった方とは別れてしまい、
残った片方との個別エンドを迎える流れになっています。

…何を考えてこのような形式にしたんでしょうか。
当初は双子の同時攻略ルートとそれぞれの個別ルート、
全部で3つ用意するつもりだったけどボリュームが大きくなりすぎて断念、
でも双子がいるんだから双子丼シーン出さないとっていう義務感からでしょうか。

いずれにしても、こんな形式にされると別れたヒロインがその後他の男と付き合うことになっても
「他の男のものを舐めたり精液飲んでおいしいみたいな事も言ったけど
あれはセーフ…!本番じゃなかったから圧倒的セーフ…!」
みたいな想像が膨らんでしまいます。
いや、選ばれなかったヒロインのその後を考えること自体がナンセンスだとは思いますが…。

あとは共通ルート時点で7人のヒロインから同時に好意を向けられたり、
出会って3秒で即合体できそうなほど最初から好感度が高いあたり、
なんというか抜きゲーメーカーが作った萌えゲーだよなぁという感じを強く受けました。


しかしその分、シーン回想の内容自体はなかなかの物となっています。
シーン総数は44、内訳は
琴音:6
皐月:6
美里:6
さくら&すみれ:1
さくら:6
すみれ:5
杏子:8
杏子&琴音:1
真尋:5

数は「えれくと!」よりも少ないですが尺はわりと長めになっていると思います。
杏子ルートと真尋ルートは、本編クリア後のエクストラモードで開放されますが
杏子さん単体の個別エンドではなく、琴音との同時攻略エンドのみになっています。
なのに親子丼シーンが1シーンだけっていうあたりもなんというか…。



総評としては、やっぱり個人的な好みとズレた部分が多かったなぁという感じです。
共通ルートがゆっくり目にやって15時間くらいかかるのと、
個別でイチャラブするのがメインなゲームなので
分類としては萌えゲーだとは思うんですが、それにしては…な部分が目立ちます。
シーン目的で買う分にはオススメ出来ますが、共通長めなのが少しネックかなぁ。