大作だけど、だからこそ穴も多く完成度はちょっと微妙。時代劇特有の人情話などが好きな人には良い作品。
とにかくボリュームがすごいです。
各キャラ個別にエンドがあり、エンド総数は19。
しかも最後の方を申し訳程度変えた終わり方ではなく、
各キャラ毎にある程度独自のイベントを挟んでおり、力を入れているのが見て取れます。
しかし、それだけに整合性が取れていないシーンがちょろちょろあり詰めが少し甘い。
選択肢の選び方によっては見てもいない話をあった事として進められるので
前に戻って選択肢を選び直す事がありました。
あと気になった点が音質。
私は音にそこまでこだわらない方ですが、
そんな人間でも気になるくらい音質が微妙に感じる時がありました。
やはりボリュームが大きいだけに目の行き届かない部分が多いみたいです。
シナリオについては広く浅くが基本ですが、
その分色々なバリエーションのお話が用意されています。
水戸黄門であったり仕事人であったり、色々な時代劇をショートストーリーにし
学園島を舞台に面白おかしく繰り広げます。
なので時代劇特有の雰囲気や人情話といった要素が好きな方には楽しめる内容だと思います。
とはいえ、やっぱり作品全体として見ればシナリオの薄さは否めません。
個別エンドが無ければ無いで寂しいですが、かといって全員に用意しても浅くなってしまうので
この辺りは悩ましい問題ですね。
キャラを減らすか製作期間をもっと長く取るかした方が良かったのかなぁ。
と言っても、キャラの多さが作品の魅力の1つでもあるし…うーん。
まぁ個人的には時代劇とか好きなのでなかなか楽しめました。
しかし、時代劇が好きでも無い人には微妙な作品となるのは間違いないでしょう。
そして最後に一言。
この作品、輝のウザさが輝いてる。
輝だけに。