「晴れときどきお天気雨」というよりは「曇りときどき雨、ところによって晴れ」といった感じ。
三角関係・四角関係は当たり前、
誰かが不幸にならなければ幸せになれない、という重々しい展開が多い作品。
最終的にはハッピーエンドへと向かう流れになってはいるが、
とてもずっと晴れと言えるような作風では無いです。
登場人物もかなり癖が強い。
主人公は典型的な鈍感・優柔不断主人公で、苛立ちを覚えるプレイヤーが多いことは間違い無し。
ヒロインについてもやたらと自虐を繰り返したり、
そんなヒロインへ攻撃的な態度ばかりとるヒロインもいたりで万人受けするタイプでは無い。
ですが、そういった登場人物だからこそ描ける内容にはなっていると思います。
あちらを立てればこちらが立たず、誰もが幸せになる方法は簡単には見つからない。
でも、だからこそ悩んで迷って決断して、傷つきながらも前へ進んで行く。
そういった前向きな物語だと感じました。
所々で心揺さぶられるシーンもあり、なかなか感動的な内容でした。
とはいえ、若干お涙頂戴的な所やご都合主義が多い所は少し引っかかります。
特に「好き」という言葉が無かっただけで…といったあたりは「えっ?」って感じ。
私も人のことを鈍感とは言えないようです。
全体的に三角関係の描写や修羅場も用意されている軽い欝ゲーになっているので
苦手な人にはオススメ出来ません。
しかし、そういった内容だからこそ楽しめる物もあるので興味がある方には良いかと思います。