メッセージ性の強い作品、精神的に結構きました。でも色々な点で惜しい…。
全体的に見て、良くも悪くも非常に映画的な作品。
世界観はなかなか良かったです。
中世ファンタジー的な世界に、現実的な問題を持たせた世界は
なかなかリアリティが感じられました。
また、登場するキャラクターもそれぞれ個性的で、
ヒロインたちはCGとあいまって魅力的に描かれています。
一方で、シナリオや演出の仕方は、まるで映画を見ているかのように
型にはまっている感じ。
このあたりは、流れが理解しやすい反面、シナリオ展開やキャラの関係性は
先が読めてしまう内容だったので、一長一短だったかなぁ。
しかし、この作品は最初から最後までメインテーマがハッキリしている作品でした。
「何のために生きているのか?」
これを終始表現しています。
この問い掛けは登場キャラクターのみならず、
画面の向こう側にいるプレイヤーにまで向けられているように感じました。
全体的に見て、オチが見えやすかったり、
綺麗なまとめ方で映画ちっくな感じを受けたりと、
個人的には気になる点が多々ありました。
ですが、プレイ後に心に残るものはある作品だと思います。
でも、個人的な感情で言えば、
「夜明け前より瑠璃色な」とかの安心路線の方が
好きなんだなぁと改めて思いました。