手段の目的化というか、画竜点睛を欠いたというか、竜頭蛇尾というか、蛇足というか…。
とりあえず思ったことを羅列してみたら批判的な内容ばっかりになってしまった。
実際にはゲームの内容自体は良かったんですけどね。
不満点を一言でいうならば「冗長」という言葉に尽きる。
このレビューは普段よりもネタバレ色が強めなので空白あけておきます。
プレイ時間を計ってないので実数はわかりませんが、
コンプまでに40時間以上かかったんじゃないだろうか。
サブヒロイン1人ずつのルートも結構なボリュームがあるにも関わらず、
その3人が終わった後にも更に長々と物語が続いていくのでさすがに息切れしてしまいます。
というか、個人的には物語のピークは雪菜ルートのミサでの場面ですね。
あそこでこの展開か!と意表を突かれただけに、その後の展開にかなり期待してたんですが
実際にはたいしたことは無く、惰性で続いていっただけのように感じられました。
うーん、それまで良い場面はいっぱいあったんですよ?
千晶ルートなんて、まぁラジオの音声があったから
早い段階で演技なんだろうなーとは想像がつきましたが、
その後どうやってまたくっつくのかワクワクしてたら
最後の舞台での演技と号泣シーンでこっちもホロリとさせられましたし、
小春ルートでも名前からして小春希な彼女とくっついて
真っ直ぐだった子を歪ませてしまったという後悔や、
その上でもなお一緒にいたいという強い思いやらで切ない気持ちになったし、
麻理さんルートは…これはダメだったな。
いや、キャラ的には麻理さんカワイイし好きなんですけど
シナリオ的には1番しょうもなかったというか…。
過去に男関係で何かあったと匂わせてる場面があったり、
主人公が謝罪してた時にそのセリフは何度も聞いてる的なことを言ってたので
二股かけられてトラウマにでもなってるのかと思ったら
実際はただ疎遠になって別れただけとか。
ないわー、もっと掘り下げようよこれー。
しかも3回目のえちぃシーン後、主人公が「近くにいるから麻里さんだ」とか言いだすし。
ないわー、何かすごい興醒めだわー。
こんな事言わせるってことは、どうせこのあと海外にでも転勤すんだろ、
とか思ってたらやっぱり海外転勤するし。
最後の空港のシーンもないわーって感じで…。
まぁそれは置いといて、この3人が終わった後に雪菜ルートをやったんですが、
雪菜ルートへの入り方がわかりにくいよ!
ICでは選択肢欲しいって書いたけど、ここまで多い上にフラグわかりにくいのはさすがに勘弁だよ!
仕方ないので攻略サイトを調べてルートに入りました。
でもまぁその後の展開は良かったですね。
特にただのちょい役だと思ってた柳原の使い方が上手かった。
雪菜とくっつけない理由にも、くっついた理由にも納得出来る描写で
このルートはとても良かったです。
そして、問題のミサでのシーン。あれが本作のピークでしたね。
後はICでやってた展開をまたなぞるだけ。
この辺りが蛇足だなぁと感じました。
というのも、雪菜とかずさ、どちらのルートもあるけど
結局どっちもお話としては終わってないですよね。
かずさルートの雪菜の最後の台詞、あれって春希とかずさを追いかけるよ宣言に聞こえますし、
雪菜ルートもあの終わり方って結婚はしたけど結局文化祭直後に戻っただけじゃないですか。
ひるがえってかずさの母親の曜子を見てみると、
かずさの父にあたる人って結局明記されていません。
男をとっかえひっかえ、好きなように付き合っていた曜子に本命がいたとは思えない状態です。
しかし、これって実は
本命がいたけど隠す必要があるからカモフラージュの為の行動ととれなくもないですよね。
なぜそんな事をするのかと言えば、相手には家庭があるから。
曜子とかずさって、似てる一面もありますよね…(遠い目)
実際にどのような意図がライターさんにあったのかはわかりませんが、
私にはこのように感じられました。
なんというか、この結論の無さが散々引っ張っといてこれかい的な気分にさせられてしまって
表題のような感想を抱いてしまいました。
なんて偉そうな事を言っといて全く見当違いでしたらごめんなさい。
とまぁ、批判を中心に書いてしまいましたが実際には
ゲーム内容自体はとても良い部分が多かったと思います。
三角関係などで重い展開が多いので、苦手な人にはオススメ出来ませんが
そうでないならばプレイする価値はあると思います。
個人的に千晶がかわいすぎです。