様々な登場人物の思惑が入り乱れる一種の閉鎖空間、その果てに待つものは。
家庭教師として雇われた家を舞台に、
その家に住む人たちの複雑な関係に巻き込まれていく主人公を描いたサスペンス物。
はじめは普通に家庭教師をしているだけだった。
なのにいつからか、不穏な空気が漂い始める。
なぜこの家の人たちはこんな行動をとるのだろう?
深まる謎、繰り返されるBADエンド。
何?何故?どうして?
数多ある陥穽を潜り抜け、辿り着いた先にもまた事件。
その事件を乗り越えたとき、あなたは天使と悪魔に出会うでしょう。
というわけで、そんな感じのゲームです。
ドキドキ、ワクワク、ハァハァ、オロオロ。
様々な場面に遭遇する事により主人公とシンクロして
プレイヤーにも様々な感情を与えてきます。
物語の最初から最後まで、どこから何が来るかわからないので
夢中になって読み進める事が出来ました。
しかもこの作品では適宜えちぃシーンが入ってくるので
「なかなかエロシーン辿りつかねーよ!(バンバン)」と言った人にも有り難い設計になっています。
その内容も充実しており、特にアニメーションは非常に滑らかに動きます。
登場してくるヒロインも、それぞれ違った魅力に溢れており
萌え絵とは違う見た目とあいまってなかなかリアリティが感じられます。
それがまた作品全体としてのリアリティにつながっており、
本当に上手にまとまった作品だと思います。
不満点としては3D移動が若干面倒な事と…
サブタイトルでしょうか。
全く無関係なサブタイトルというわけでは無いですが、
作品全体から受ける印象を10としたら、サブタイトルの内容はせいぜい1くらい。
残る9の部分は「○○マジ天使」か「××怖ぇ」になると思います。
普段NTR物はあまりやらない私ですが、非常に楽しめた作品なだけに勿体無い。
このサブタイトルをつけた担当者は腹を切って詫びるべき。
そう言いたくなる程、大勢の人にやって欲しいと思える作品です。