ゲーム部分の得点。序盤はロンダルキアへの洞窟を彷彿とさせる高難易度。直接比較できる訳ではないがゲーム的にはVBFより満足度が高い
中盤経験値アップやお金アップを揃え始めたら簡単になりすぎたので
ショップ禁止、工房禁止、地図禁止でやり直ししました
これ程やり応えがある作品も久しぶりで糞面白かったです
ただ操作系が独特なので体験版必須なのと、時間が無い人は要注意
イージー+道中戦闘無しモードで消化だけしようとしてもそこそこ時間がかかる筈
良かった点
シナリオ
特になし
ゲームパート
・多彩なキャラクターとスキル
上位下位互換ほとんど無く、どのキャラもオンリーワン的な使い方が出来ます
ハクスラジャンルは効率的なパーティのテンプレ構成が出来がちですが、
本作はプレイヤー毎に色々な編成が出来るようになっていると思います
・ソウルポイントシステム
復活制限(基本各キャラクター3回までザオリクできる)のシステム
基本ダンジョン内では回復しないポイントの為ゾンビプレイが出来なくなりました
これにより、全員アタッカープレイが効率的だった前作と比較して盾キャラの重要性も増しました
・属性システム
複雑怪奇だった前作と比べて単純化されましたので、大分プレイしやすく、常に特効を意識した攻撃が可能になりました
・アサルトチェイン
いわゆる連携攻撃システム、前作ではこのシステムの比重が高すぎてプレイが単調になりがちでしたが
本作は武器毎に最大ダメージ制限がついた為、前作ほどの強さは無くなっています
・仲間
出撃メンバーに制限の多かった前作と比べて、本作ではほとんどのシナリオにほとんどのキャラが参戦可能です
(”アトリエかぐや”の”ダンジョンクルセイダーズ2”並の事案も発生しますが・・・)
・アイテムの重要性
ダンジョンが広めで雑魚敵との戦いもスキルを使わないと苦戦します、ですので回復アイテムが非常に重要な位置にあります
特に厨房システムで調理可能な料理アイテム、これはダンジョン内で使うとHPMP完全回復するアイテムですが
料理一個につきアイテム欄を一個占有する為あまり持ち運ぶ事が出来ません、いいバランス取りだと思いました
・緊張感
ダンジョンが広めで敵も強め、さらには復活制限があり、ゴールが判り辛い為、
無理をして先に進むか街に戻って体勢を整えるか(街に戻るのはワンボタンで戻れます)の選択に緊張感が生まれます
これは特に「地図無し」「アイテム無し」「スキル無し」の序盤に顕著です
(「地図無し」:システムによって最初から地図を持った状態でのプレイも可能)
(「アイテム無し」:金で買える、金は金の魔石を積む事で増える)
(「スキル無し」:レベル上げ、レベルは銀の魔石を積む事で増える)
という事でこの緊張感を持ったままプレイするのが非常に楽しく、一周目はわざわざ縛りプレイを導入してまでして維持しました
・戦闘バランス
バランスという言葉が正しいかは分かりませんが、上記の様に前作から色々と改善されていて、とにかく戦闘が楽しくなりました
システム
特になし
悪かった点
シナリオ
・ゲームパートとのシナジーの低さ、むしろアナジーと言っても良い
探索→ボス→撃破→クリア→イベントストーリー上では任務失敗扱い
の一連の流れが多かったです、特に魔法ルート
同社の”VenusBlood”シリーズも上記の流れが多いのですが、あちらはその後に
→再戦→撃破→クリア→イベントストーリー上で勝ち→ご褒美イベント
と続くから許容できる演出であって、
再戦からのプロセスがイベント的に遠い本作で多用されても困ります、クリア後のご褒美があるわけでもないのでストレスが溜まりました
・爽快感の低さ
上の項目とも関連しますが、負けイベントでシナリオ的な谷を作るのは得意なようですが、
山場を作るのが苦手な印象です
ライター的には山場を作っているつもりだろうという場面もありましたが、その山場の為の「熱さ」の使い方に認識のズレを感じました
例えば
ラストダンジョン突入前に依頼を管理している酒場のマスターが洞窟の入り口で待ち構えており、何をするのかと思ったら
「世界を救ってくれという市民からの依頼がこんなに溜まっている!これを任せられるのはお前しかいない!」(意訳)
と依頼書の束をまとめて渡してくるシーンがあり、これを良いエピソード、盛り上げる為の演出として使っています
しかし、僕なんかがこの演出を見ると「おー?丸投げかー?ひでー」と思ってしまいます
これじゃあ盛り上がれません、この認識の齟齬は一体どうすればいいのでしょう
他にも何箇所かで、「これって良い話なのかなあ?」とクエスチョンマークな場面がありました
結局山場で盛り上がりを感じなかった為、のっぺりしたシナリオでエンターテイメントとしてはよろしくないなあという印象です
ゲームパート
・ダンジョンの構成
大体どこのダンジョンもどこかに潜むスイッチを探してどこかの奥に続く扉が開いて先に進んでいく構成でワンパターン
また、何度も探索可能なフリーマップでも毎度スイッチを押す作業が必要です
もうちょっと工夫があると良かった
・地図システム
オートマッピングシステムではなく、ダンジョン中のどこかに落ちている地図を拾うとその階層のマップが全部開放されるシステム
未見時の探索感が本作の好きな点なので、未見の部分も一気に開放されてしまうこのシステムは
「ちょっと違うんじゃねーの?」感がありました
初回は地図縛りで対応しましたが
・ドラッグを多用するUI、マウス単品プレイだと操作が煩雑
普段はペンタブレット使っているのですが、本作はペンモードを認識してくれませんでした
例えばダンジョン内で回復スキルを使う際も対象を選択するのではなく、顔アイコンへドラッグする必要があります
ペンタブ使えればこの操作でもそんなに苦労はないのですが、マウスだと大変です
結局埃を被ったマウスを引っ張りだして、左手マウス、右手コントローラー(jtk)でプレイしました
ショートカットキーもある程度は対応している為、上の構成になりましたが、ちょっと不満が残ります
ちなみに前作はコントローラーにも対応していたと思いますが、本作は非対応です
・操作性
・ダンジョン内での移動のしづらさ
昨今のダンジョン探索ゲームでは地図上で行きたい場所を指定すると、キャラクターが自動でそこまで行ってくれる機能があります
本作にも似たシステムはあるのですが、地図上からは指定できずに見下ろし画面で見える範囲のみ指定できる、のと、
戦闘があると解除される、ので使い物になりませんでした
・スキルエディットシステム
スキルポイントを+方向に振り分けられますが、-方向には操作できず、微調整したい時も、全ポイントをリセットしなければならずに不便
・アイテム売買
一個ずつドラッグして売っていきますので面倒くさい、まとめ売りの機能が欲しかった
・死因
戦闘スピードを上げてプレイすると展開が速い為、敵の行動が判らずにいつの間にか死んでいる事が多々あります
対策を練る為に戦闘ログを表示できる様になっていると良かった
システム
・立ち絵
小解像度のものを拡大して顔のアップにも使っているので、輪郭線等に拡大した際のギザギザが目立ちます、最悪
Hシーン
全63シーン
パーシィ:8(内陵辱3)
アシュリー:7(内陵辱3)
ケイ:7(内陵辱3)
ルフェイ:7(内陵辱3)
白艶:5(内陵辱2)
エキドナ:4(内陵辱1)
クロノス:4(内陵辱2)
クリス:3(内陵辱1)
シエラ:3(内陵辱1)
サフィーナ:3(内陵辱1)
夜桜:3(内陵辱1)
女敵:各1
複数:6(内陵辱2)
通常Hシーンは普通な感じです、”ninetail”ブランドのHシーンがどんなかは良く知りませんが、僕の好きなタイプではありませんでした
陵辱Hシーンは敗北Hシーンですので、特にシナリオとの繋がりがある訳でもないのが少し残念です
触手があったり獣姦があったりウンコがあったりしましたが、"DualTail"ブランドと比べるとやはり弱いかと思います
前作のハサン?っぽい感じのルートとか、パーシィの好感度イベントをプレイしないで進めると、ダグレイとの仲が進展しちゃうとか
任務失敗のペナルティで酒場のマスターに身体を預けてヒロインが開発されちゃうルートなんかがあるといいなあと思いました
ルフェイと夜桜の陵辱は名有りの男キャラ1人に陵辱されるシーンがあり、それらは良かったです
アナルモザイク無し、淫語修正音無し、BGVあり(BGVというかループ音声)
その他雑感
最初に書いた様にレベル25位で武器防具のソケットに金と銀の魔石を詰め込んだら簡単になりすぎたのでやり直したんですが、
経験者はいわゆるトレハン系のスキルを重ねて重ねてどんどん楽なプレイになっていく反面、はじめてこの会社のゲームを触る人はそういう勘がないですよね
同じノーマルモードをやるにしても、ものすごく難易度に差が付いてしまう
「そういうゲームだから」とか「イージーで強制勝利使え」とか言うのは簡単ですけど、さすがにちょっと不親切すぎる気がします
今回はパーシィが冒険初心者だった事を生かして、魔石の効果を感じられるチュートリアルを用意するとか
オイフェ辺りを守銭奴キャラに仕立てて、事あるごとに「ソケットに金の魔石は入れましたか?あれはいいものですよ」と喋るとか
こういう親切さはソシャゲのジャンルでは顕著ですよね、あちらは課金額に直結するんでしょうし
こちらは売り切りのゲームですので、その辺り無頓着な感じですね、親切にしておくともしかすると次に繋がるかもしれません
序盤がもう少しとっつき易ければみんなで同じゲームを楽しい楽しいとプレイできたかもしれないのに、残念でなりません
今はレベル70くらいのオイフェエキドナ白艶夜桜アシュリークロノスでハードのバーサク4モードで3周目プレイしています
軽く詰みましたが・・・
縛りのノーマルプレイも楽しかったですが、縛りなしの現周回もボスが攻略しがいがあり楽しいです
まだキャラクターのスキルは開放されきっていないですし、ボス戦の様相もアサルトチェイン一強から変わりつつあります
まだまだ味に変化がありそうでゲームとしての懐の深さを感じます
クレイジーモードに到達する頃にはまたどんな風に様変わりしているか楽しみです
エロゲーだと女神打倒用経験値稼ぎゲーとしての”ランス・クエスト マグナム”の追加クエストのプレイのしやすさとクエスト単位での周回性の高さ
一般ゲーだとハクスラゲーとしての”剣の街の異邦人”のどうぞここでアイテム拾ってくださいと言わんばかりの親切さ
辺りと比較するとシステム面では全くといっていい程劣っていますが、
それでも本作、やり込みバトルマニアゲーとして非常に面白いと思います
飽きた頃にまた追記するかもしれません