大切な何かが見つかったADV
最初に注意点を書くとクオン以外の特定ヒロインにのみ思い入れのある人(特にノノ)はプレイしない方がいい
”現代編”として描かれる序盤から各個別ルートまではただただ退屈という印象で進行する
それを帳消しにしてくれる程、”過去編”である「業ノ章」からの演出は圧巻、卑怯だと感じる暇も無い程泣かせに来る
”過去編”という事で共通ルートの時代である”現代編”に繋がる因縁の説明がされ、個別ルートでは描写不足に感じられた各ヒロインの行動原理までをここで補完
その為、個別ルートプレイ中はクオンルートのオマケにしか感じなかったサブヒロイン達へのイメージも変化し、
特にナユは序盤のこいつ頭いっちゃってんじゃないの的なイメージを払拭、お気に入りにまで変化する程に
ナユの過去と現代の境遇、制限のある身体能力、期限の定められた寿命と今作の面子の中でも更に突出して不憫だが
そんな中での彼女の強さは輝いて見えるようになった、ああ、人生賛歌
そしてラストシーン
1200年間大切な何かを守り続けた少女と1200年間大切な何かを忘れていた少年
少年が大切な何かを忘れていた事が罪であるというならば、
少女が大切な何かを取り戻す贖罪の終わりは当然1200年後なのだろう
ここでオープニングを思い出す
黄昏時に出会った3人の少女達がお互いに手向けた思い
「ふたりの人生に幸があればよい」
「ふたりに力強く生きてほしい」
「ふたりに優しさを失ってほしくない」
これが1200年後の少年と少女にも向けられている言葉だったらステキだなあ
と
Hシーンはあっさりめ
ミハヤ2シーン(パイズリ1
ナユ2シーン(フェラ1
レイア3シーン(パイズリ1
ノノ1シーン
クオン2シーン(幼児退行的なH1
予約でレイアとノノの3P
クオン以外Hシーンはパラレルルートの更にパラレル扱いなのが残念である
ダツエバに後ろから近づいて肩越しに胸元を覗き込みたいと切実に思うのだった、可愛い
CGは大野絵が好きならという感じ、背景やエフェクトはすごく綺麗で雰囲気がある
シナリオは無理を承知で書くが平行世界ではなく直列世界で描写し日程が進行するごとに段々と人数が少なくなってくるせつなさの演出もあれば尚良かった
日常を日常として上手に描写できるライターに書かせていたらと想像するとちょっと恐ろしい