テンポがよく日常会話とエロとシリアスのバランスがいい。立ち絵がよく動く。
見てわかる通り抜きゲーではないので、読み物として見た場合の感想です。
SFモノのため多少序盤に設定・世界観の説明があり、人によってはダレるかもしれないが流し見でもストーリーは理解できる程度の重要性なので問題はないと思う。
テキスト、システム環境ともにストレスを感じないレベルに良くまとまっている。
ストーリー展開も、一本大きな共通ルートがあり、選択肢で攻略したいキャラを選択する事でそのキャラとの距離を縮める展開を少しだけ見せ、また共通ルートに戻るという繰り返し。このため一度共通を見たあとは若干作業感があるくらい各キャラ攻略にかかる時間は少なくて済む。
ただ一つだけ不満点があるとすれば、SFモノとして大量の設定に細かい世界観を作り上げている割には、ストーリー展開に大ざっぱなところが多々見受けられるところ。
訳あって秘密にしていたはずの事がいつの間にか周知の事実になっている、またはこれに似たことがザラにありました。なのに主人公達はそれが当たり前であるように話を進めていきます。
読み手としては置いてかれたようで、寂しいような、釈然としない気分になります。よってそこらへんある程度のスルー力が求められます。
ですがそれ以外は、登場人物はみんな魅力的で好感の持てるのばかりだし、ストーリーも久しぶりに楽しめるものでした。ここでも王道と意外性のバランスがうまくとれていたと思います。
キャストもハマり役が多かった。特にアズライトの一人称「ボク」には悶えます。ただ声が小さいので、設定から他のキャラより音量を多めにしましょう。そういった設定項目の細かさもGOODでした。
一つだけネタバレとして、メインヒロインのアズライトは他の全てのキャラのEDと、一つだけあるBADENDを見ないとルート解放されないので、攻略するのは最後のお楽しみにしましょう。