このライターは本当に真面目だよね。
このライターは真面目さはbyeやった時も感じたけど、本作にも強く感じる。その真面目さ故に台詞の青臭さとかが気にならずに読めるのだけれど、真面目過ぎて冗長に感じるところも。特にラストなんかメインキャラ全員をきっちり、しかもフィナーレ級にまとめ続けるから、読後感はいいんだけど、冗長すぎる印象を得た。奈々璃、凛、野々宮一家、主人公+千紗と、3,4回ぐらいエンディングがある感じ。
物語の大筋と設定は大満足。地の文も光景が目に浮かぶぐらいしっかりしてる。が、いくら小さなコミュニティとはいえ、複数の人物が同じような語彙を使っているのは微妙。「いけずぅ」とか、「俺たちさながら~」とか、あの世界の流行語なのか?あと、場転の仕方が唐突で、上手く繋がってないように感じたところが少なからずあった。まぁ、粗を探せばいくらでもでてくるけど、それを補って余りある美しさと面白さを備えたシナリオだと思う。ボロ泣きすることは無かったけど、じんわり目頭が熱くなるシーンは沢山あった。
このゲームを楽しむには、Wind編の冗長さに屈しないのが鍵かな。Lukas編に入ってしまえばサクサク進むし面白い。Wind編は千紗ルートを最後にすべき。他ヒロインルートに入っても、千紗の可愛さが目立つので、Wind編を乗り越える糧となるかとw。他ヒロインとくっついても千紗との関係をきっちり整理しないといけないとは、どれだけ真面目なんだろうか、このライターは。しかも、その都度、千紗が可愛く思えてくる。