小綺麗な作品。
ストーリーの展開も絵も音楽も美しい。しかし、いかんせん短い。そして、物語の核となる感情が常に客観的すぎる点が残念である。主人公はほしのゆめみに触れて客観的に憐情に近い感情をもよおすだけで、彼自身の血肉ある感情が描かれることはあまり無かった。それ故に、物語としての強度はあまり強くは無く、情は動くが特に残るものは無い、良くも悪くも小綺麗な作品になってしまっている。