エロゲやってて本当に良かった。今までやった中で最高の一番です。スタッフの皆さん、ありがとうございました。
最高でした。悪い所も含め文句なしの100点です。
過去にそれ散るでライターを担当されたいた王雀孫さん、今作では本当に最高の仕事をしてくれました。そして原画担当の西又さん、音楽担当のアッチョリケさん、その他声優陣の方々本当にお疲れ様、そしてありがとうございました。
・一貫して伝えられたテーマ「俺たちに翼はないこともない」
各主人公のストーリーを通して一貫し続けて伝えられたテーマ、これこそがこの作品の一番の大きな魅力だったと思います。
大小関わらずそれぞれの主人公、登場人物が抱えた様々な悩み、そんな悩みに各々が悩みと正面から向き合い、克服していく……のではなく、次のセリフに表されるように、今作ではいかに（言い方は悪いですが）考え方・視点を変え、その場をやり過ごし、良く生きることができるか、そしてそんな主人公達を巧くもじり「俺たちに翼はないこともない」という点が最も重要なポイントだったと思います。
（「俺たちに翼はある」だとしたら、完全に問題を克服するということがテーマになるんでしょうが、本作品ではそんなセリフは一切出てきていません）
「回せ！ 回せ！ チャンネル回せぇー！」
各章の始まりにＤＪコンドルによって伝えられる各主人公への問題提起、しかしそれは彼らに解決を望むためのものではなく、問題は問題としてそれなりに捉え、むしろ頭、心のチャンネルを回すことによって（本作ではＤＩＤという設定で実際にそれを可能としている）「お前らみんなたち」の人生はもっと良くなる、お前らが行きたい天使達のいるところにだって行けるんだぜ？ということを伝え続けるためのものだったように思います。
「世界は黄金に輝いているのだー」
そして、「世界は黄金に輝いているのだー」というこの明日香のセリフ、これこそがまさにこの物語を象徴する言葉だったと思います。普段何気なく見ている世界、各々が悩みを抱えながら生活している世界は主人公達には重く暗い世界かもしれないけど、でもそれはそれとして、一つの視点を変え、考え方、思い込みを変えることによって世界は変わっていく。
だから、アップルソーダを通して見た世界は黄金色に輝き、それなりに楽しそうな世界になるじゃないか。なんちゃっ（略 というような感じに明日香は鷹志へ伝えたかったんではないでしょうか。
「俺たちに翼はないこともない」
本作ではそのテーマを前半部分で各主人公にスポットライトを当てることにより、ifの話（例えばそんなメルヘン？）を展開し、結果的に一人の主人公を選択するという展開から「俺に翼はないこともない」という結末に、そして後半では奇跡の五神合体を遂げたハネダイガーが五兄弟誰一人として欠けることなくそれなりの解決を目指し、「俺たちに翼はないこともない」という巧い具合のラストに至っています。
そして、そんな結末を導いたディスプレイの前のプレイヤーはまさに五兄弟にとってＩＳＨであり、羽田家の末っ子と言える存在、だから最後におまえらみんな達、こんなエロゲなんかしてないでもっとチャンネル回して人生楽しみましょうよ！ああ、人生って楽しいなあ！ということで物語を締めくくっています。（このラストで唸らされた人もかなり多いんじゃないでしょうか？）
「人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇」という言葉がありますが、本作には正にその言葉がぴったりではないかと思います。悩みと言うものは誰しもが抱えていて、その一場面、その瞬間では陰鬱な気分になり、世界が暗く見えるように思えることもあるのかもしれません。しかし、長い目でみれば一つ一つの悲劇は後に思い出となり、そしてまた笑い話となり、いつかは笑える日がくるのではないでしょうか。
だからそんな暗い気分のときは、一つの問題にとらわれるのではなく「回せ！ 回せ！ チャンネル回せぇー！」で考え方を変えちゃってその瞬間を楽しく、良く生きていこうよ。そんなありがちだけど忘れがちなテーマを伝えてくれたこの作品、そしてまたスタッフに再度賛辞を贈りたいと思います。
本当にエロゲやってて良かったです。
スタッフの皆さん、ありがとうございました。
PS.
；；／ ノ（ ＼；
；／ _ノ 三ヽ､_ ＼； ＜どういうことだよおおお
；／ノ（（ ｡ ）三（ ﾟ ）∪＼； 俺の林田ないがしろにしてんじゃねえよぉおお
；.| ⌒ （__人__） ノ（ |.； 女生徒Ａってどういうことだよおおおお
..；＼ u. . |++++| ⌒ ／；