実質しずねゲー?すこし肩透かしを食らった感が。
前作『オシオキSweetie』の続編となっていますが、未プレイでも問題はないと思います。
恋愛禁止令がはびこる学園内でひっそりとお付き合いをしていた主人公とヒロインが、その関係を生徒会に気取られてしまい、罰として特殊なシチュエーションのもとでエッチなことをしていく…というお話。
INOさんの絵はとても質感があり、実用性は非常に高いです。抜き目的で買っても損はないです。
ですが、個人的には前作と比べて期待外れに感じたところが多かったので少々低めの点を付けました。
まずはHシーンについて。
なんだか本番の数が少ないように感じました。前作はコスプレに重点が置かれていましたが、本作ではシチュエーションを差別化することに主眼が置かれていましたので、実際に行われるプレイの幅にいくらか制約がかかっていました。母乳を絞ってミルクティーをつくったり、目隠しでフェラをしてもらったり、と普通にベッドで愛し合うセックスはつまらない!という方なら大丈夫だと思いますが、Hをする環境を個性的にしすぎたように思えました。
前作ではHシーンのジャンルをヒロインにリードされる「おしおきエッチ」、主人公がリードする「なりきりエッチ」と上手く整理することでユーザーの嗜好にうまく対応できていました。しかし、本作ではシチュエーションありきで肝心の行為の密度が薄まってしまった。(具体的には連戦数、射精の濃さなど。あと、主人公に声がついていないのも大きいですね…。)結果として、実用性は前作と比べると低くなってしまったのではないでしょうか。
また、本作では主人公が「自らリードできる人物」になることを指向していますので、「年上のお姉さんにリードされる」という要素は前作と比べて薄くなっています。主人公の容姿はとても幼く描かれていますので、違和感を覚えてしまいましたね。ヒロインにされるがままのHを求めると少々肩透かしを食らいます。
あと、前作から引き続き出演しているしずねのシーン数が一番多かったことも少々疑問に思いました。
そのせいで本作のメインヒロインのシーン数が相対的に圧迫されており(9つ前後)、えらいしずねが優遇されているように見受けられました。しずねが目当てであれば問題はないのですが…、本作は『オシオキSweetie』のFDではないのですし、瑠璃や一千花をはじめとする初登場のメインヒロインが目立つような構成にするべきであったのではないでしょうか。こちらのメーカーはユーザーの意見を広く取り入れる姿勢が有名ですが、その姿勢が仇となったように感じました。
本作でもINOさんによるイラスト、ヒロインらの卑語たっぷりのボイスは健在ですが、要となるコンセプトが自分には合わなかった…ということでしょうか。まあ、自分はしずねよりも凛のほうにお世話になっていたのも大きいと思います。
しずねのシーンをもう少し抑えて、各ヒロインの純粋なセックスシーンをもう少し増やしてほしかったです。