地雷というのはプレイするのを投げ出すような作品のことだと思っていたが、この作品はオールクリア後に判明するタイプの地雷だった。
つまらなくはなかった。
キャラの掛け合いも、寒いと感じる人もいるようだが、個人的には楽しめた。
しかし、詩帆レイプ、これだけはいただけない。
ヒロインレイプ特有の葛藤があるわけでもなく、ご都合主義でレイプ回避かと思いきや、
どんでん返しで救済を無効化してしまうというとんでもない地雷である。
[考察っぽいもの]
賛否両論どころか非難轟々な、詩帆レイプについてです。
志穂をクリアした時は、オーグメントによるやり直しで、レイプが回避できて、
もしも他のヒロインルートに行ったとしても、レイプがなかった世界で他のヒロインに主人公が惚れただけ、
なんて妄想を粉々にしたのが、true?ルートと3ヒロインのアナザーエンドでした。
詳しく説明をしますと、まず、true?ルートについて、
ある世界(世界0)で蓉子が幼少時に事故に合い、魂が体から抜けて意識不明になり、
体から抜けた魂は死神オーグメントの核になります。
オーグメントは他の平行世界(詩帆ルート:世界A、紗月ルート:世界B、菜実ルート:世界C として、この世界で蓉子は事故にあわないものとします。)
を廻って魂の浄化をします。(ところで、浄化と言うからには穢れ?があるのでしょうが、いったいどういうものなのでしょうか?)
ここからは推測になりますが、浄化が進み、この核になった魂の一部だけが蓉子の体の中に戻ることで、
蓉子は目を覚ましたのだと思います。
しかし、目を覚ましたものの魂が一部しかないので、true?ルートでは死にかけます。
この死を回避する方法として、主人公は自分の魂を蓉子に譲渡しようとします。
ところが、蓉子が助かったのは、この方法ではなく、オーグメントの中に残った蓉子の魂との再結合で蓉子の魂が元に戻ることによってでした。
問題は、オーグメントの中から残りの魂を取り出すには、オーグメントを浄化しきる必要があり、
世界A、B、Cのいずれかで主人公の魂を1度、浄化に使っているはずなので、
全ての平行世界中で同じ魂では1度しか浄化ができないという制約のため、この時、主人公の魂では浄化が出来ないということです。
しかしながら、実は、各ヒロインルートでヒロインがそれぞれ主人公ではなくて、
自分の魂を浄化に使ってくれとオーグメントにお願いしていたということが(オーグメントだった時の)蓉子の記憶から判明します。
というわけで、世界0で主人公の魂によって、オーグメントが完全に浄化され、
オーグメントから開放された残りの蓉子の魂とが再結合し、蓉子の死は回避されます。
ここから、さらに推測です。
オーグメント消滅後、主人公と蓉子が仲良く暮らしているシーンが始まりました。
これの扱いですが、世界0でオーグメントが消滅したので、魂の譲渡による主人公の老化も取り消された、あたりではないかな、と思います。
要するに、オーグメントの存在に関する記憶やオーグメントがいなければ起こらないような現象がすべて消えてしまったわけです。
3ヒロインのアナザーエンドがこの根拠になると思います。
詩帆ルートではレイプ回避、菜実ルートでは悪オーグメントの襲撃、紗月ルートではオーグメントの念動力によって戦うシーン
いずれもオーグメントがいなければ起こり得ないシーンが消えてしまうのです。
ただ不思議なのが、各世界はそもそもオーグメントがいない世界になるわけではなくて、
ある時点からオーグメントの存在が記憶ごと抹消されるようだということです。
(アナザーエンドの場合でも、共通ルートでオーグメントが存在したらしい、記述があります。)
おそらく、世界0,A,B,Cで時間軸が横並びになっていて(一致している必要はない)、
世界0でオーグメントが消えた時点で他の世界からもオーグメントが消えるのかな、と思ったのですが、
オーグメントは全並行世界中で単一の存在だそうなので、
世界0で消えると、他の世界でも消えるという考えとは矛盾します。
このあたりは、どうなってるのかよくわかりません。
とりあえず、何が言いたいかというと、オーグメント消滅という過程を必ず通る以上、
詩帆レイプ回避は決してあり得ないということです。
詩帆ルートのレイプ回避すら無効化されてしまうという鬼畜設定です。
お前の全てを愛してやるぜっ(キリ)、で納得できるかと言われたら、ぶっちゃけ私は無理です。
処女厨うんぬん以前に、後味がものすごく悪いです。
紗月ルートとか、私は好きになる資格をなくしちゃったからと言いつつ、友人に譲るとか、悲惨極まりないですよね。
ヒロインレイプを題材にするなら、もうちょっと救いのある展開にして欲しかったかなというのが本音ですが、
救いがないというなら、「お前の全てを愛してやるぜっ(キリ)」で済ませずに、
レイプに対する葛藤とか無念とかをヒロイン、主人公の両サイドからそれこそ、えぐすぎるくらいに描いて欲しかったです。
というわけで、総括すると、オールクリアよって詩帆レイプは回避不可が判明(確定)するという地雷でした。
あと、エロシーンですが、通常ルートのエロシーンは割かし普通でしたが、
アナザーのエロシーンは、目隠しパイズリ、アナル、ノーパン黒スト、黒スト破り、お尻ペンペンなど、
マニアックなものになって実用面でもなかなかのものでした。ご馳走様です。
聖水プレイがかなりありましたが、濃い目の黄色が良かったです。
フルプライスなので、この方向性で各1シーンづつ追加で欲しかったかなとも思います。
美波先生がフェラオンリーだったのはとても残念。
ダブル黒ストで姉妹丼に期待していたのに、、、、。
最後に一言、地雷ソフトだから、地雷でもしかたない、、、わけあるか!