3Pで救われる世界
それでも物足りないんだけどね(血涙)。
アイちゃんを選択する理由を頭で分かっても下半身が分かってくれない。おそらく、ユウちゃんとのキスシーンのくだりで懐柔されました。
主人公がアイちゃんを選ぶ理由はわかるんですよ、わかるけど、やっぱり僕は・・・ユウちゃんといちゃついたり、アイちゃんとくっつく主人公を見て嫉妬するユウちゃんとかも見たりしたかった。
・・・シナリオに関しては他の人が書いている通り、とても素晴らしい内容でした。
ちょっと気になったのはTrueでの平行世界かのようなノイズが現れるところ。
あの部分はアイが言っていたモデルケースのことかなとか思ったりしました。おそらくアイとユウは仮想世界内で主人公を助けるためのシナリオをシミュレート・評価していて、そのシミュレーションの過程でそれぞれの人物の記憶に(または仮想世界そのものに)少しばかり影響を与えた(残した)のかなと妄想。
好きなシーンは色々ありますが、僕が一番心に残ったのはリカレントニューラルネットワークのくだり。
ユウ「・・・・・・人工知能というのは、突き詰めれば未来を予測する『装置』なんです」
ユウ「過去のデータを解析し、不確かな未来を予測する。その連続が、私たちにとっての”生きる”ということ」
(中略)
ユウ「何千何万という試行の数とフィードバック。そのすべてが、私たちにとっては学習であり、挑戦なんです」
ユウ「一歩、一歩と」
ユウ「自分の過去を引き継いで、数多の変化を受け入れて、ひとつひとつ慎重に、確かな”次”を紡ぎ出していく」
ユウ「ほら、であるなら、作曲も、演奏も、人工知能の学習も、世界を歩いていくのとなんら、変わりなんてないでしょう?」
最初は人間より劣っていた人工知能が科学の発展により進化して、いつの間にか遠い雲の上の存在になりつつあると思っていたけど、彼女の言葉によって、人間と人工知能における根本的な生き方に差異が無いことを教えられて、何となく背中を押されたような気がしました。