お見事。ひさびさにまともな閉鎖空間のサスペンスをやった気がする。また男性声優たちは大奮闘だ。
そうか、舞台を過去にしつつ時代をぼかしたのは、雰囲気を出すためのほかに、携帯電話やインターネットを使わせないためか。携帯電話の登場で閉鎖空間のゲームを作るライターは苦労している、山奥、地中や海中、頑丈な建物など。だが「過去」というのは吸血鬼の発想とも相成って新しい着眼点だ。(ロシアは大正11年にソ連になる。また当時の呼び名はソヴィエト、ロシヤだったはず、などなど過去はぼかされてる)
河原崎型(河原崎家の一族1)とは違い、ホラーの雰囲気はあまり感じなかった。マジカルウィッチアカデミーのサスペンス版とでもいうべきか。ツカサが一日の行動を6人の中から選ぶのを細分化したような作りだ。まあ河原崎型の方は聖少女がごっついのを作っているが。
綾のエンドで、現行のをバッドエンドとし、嵯峨野家再興のグッドエンドが欲しい。
牡丹の声はマジカルウィッチアカデミーのシルヴィア役をやった深井春花でもいい。また牡丹がいなければ、全然雰囲気が変わっていたと思われる。
男性声優陣、一人で何役やってんだろ。大奮闘だ。
猫井さくら=大波こなみ、ももぞの薫=深井春花、葛籠アオイ=神月あおい、らしいが、何でこいつらころころ名前替えるんだよ。
声優に関しては文句ばっかりだが、これらを差し引いても100点である。