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ryushaswさんのハルウソ -Passing Memories-の長文感想

ユーザー
ryushasw
ゲーム
ハルウソ -Passing Memories-
ブランド
Campus
得点
81
参照数
705

一言コメント

最近流行り?の低コスト良作。4部作らしいですが、ひとまずナツウソまでは買いですかね。この作品も車声好きの偏差値を下げてくる...

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

sweet lightの作品はやったことなかったので、単発ヒロイン低コスト作品はこちらで売るのかな~とそんな認識しかなかったこの作品ですが、キャスト発表が僕の偏差値を下げてきたのでいざ購入。近年大手と言えるブランドも低コスト作品を出す昨今、この作品も良い出来栄えになっていたかと思います。
大まかなあらすじはサイト見るなり体験版やるなりしてください。


良かったところと不満だったところが、それぞれいくつかあったので感想と共に挙げていきたいと思います。ネタバレ含みながらなので、NGの人は本編終わらせてから読んでください。



1番良かったところは、①他のユーザーさんたちも挙げていた、主人公の能力である "声を聞くことによって、その人がウソをついているか分かる" の赤字表示でした。地の文でどこまでが嘘かハッキリ分かり、会話もスムーズに展開して行ったのでテンポよく進められたよころでしょうか。ユーザー側にも能力を共有させることによって、より作品にのめり込め、移入しやすいようにしたのが狙いだったのでしょうか。第三者視点でもない限り、この進行の仕方はとても良いと思います。無駄な説明も入れないで済むので。

他にも良いと思ったところは、②キャラと声優のイメージが合いすぎてたこと。これは体験版始めた時点で「あ、これ偏差値下がる奴だ」と感じました。最近の車の人は自分が確認している限りでは主に、落ち着き元気系か、おしとやかちょい意地悪系のイメージがありましたが、姫野桜月(以後桜月)のキャラも相まってか。6:4くらいで混ざってる印象を受けました。また今回は①の影響もあってか、結構作品にのめり込めたので、かなり偏差値を下げられました。特に囁くところは頭抱えるくらい馬鹿になりそうというか、なりましたw 今回シーンにも力を入れていたのか、③エロシーンもそれなり(13回だったかな)あったので、結構搾取されました。ありがとうございます。
基本√入ったら、他のヒロインはあまり出てこないのがこの手のゲームでは普通にあるところですが、この作品もそこまで出てきません。ですが、④次回以降の伏線を張るというのは√分割商法では仕方ないですが、今作は素で知りたいと感じられたので良かったかと思います。


他にも良かったところはちょいちょいありましたが、細かいところなので不満点に行きたいと思います。あ、プレイ内容もフェラ、手と足コキ、騎乗位とソフトプレイで揃えていたのでハードプレイダメな方は安心してください。

個人的に一番不満だったのが、⑤テキストとイラストが被ることですかね。これはどの作品にも言えることですが、例えば、この作品には授業中に手コキをして貰うという、学園ものではお約束のシチュエーションがあるのですが、いかんせん肝心の手コキされる部分がテキストボックスと重なって見えません。デフォルトではテキストボックスの透過率が0なので一回設定しなおす羽目になりました。また⑥テキストの色が変えられないのも残念でした。自分は透過率80くらいにしていたので、背景によっては文字が読みずらいところもあったので、残念でした。これは透過率を下げれば問題ないですが、いちいち設定開くのが面倒くさい自分からしたら、結構困りました。

本来なら80点からの良点補正で84点を付けたかったのですが、不満点を踏まえて81点に減点にした、といった評価点です。結構声優補正が強い偏差値の低い点数の付け方で申し訳ないです。


不満な点は主にシステム面くらいでしたが、疑問に思ったところもあり、⑦結果的に低コストと言えるのか、ということです。この作品税込で3.5kくらいするので、全部集めるとフルプライス以上のお金が必要になるということです。この作品はどちらかというと抜きゲーよりの萌えゲーという認識をしてる自分からしたら、恐らく買うのはナツウソまでになる可能性が高いので、出費は抑えられますが、全部揃える人にとっては他のフルプラ以上の金を必要とさせてます。自分みたいに全部買う気がない人との平均化を図る為でしょうけど、他ブランドの3分割以上作品のような作品は、発売前に全同梱版発売の通知などしますが、このシリーズには無かったので、そのくらいの通知は欲しかったですね。Passing Memories-全シリーズ揃える方もいるだろうし、コンプ特典でサントラやラフ本贈呈くらいしても良かったのでは?と思います。まだ告知してないだけかもしれませんが、コンプユーザーには何か付けてあげても良いかなとは思いました。また今のところ4人は確定してますが、主人公に能力を与えた人物が女だったらまた√作りそうですね。確か性別表記は無かったような... まあ個人的には会長が怪しいと思っているので、今後の展開次第だし、自分が読み逃してる可能性もあるので、何とも言えないですが...


長々と書きましたが、こんな感じに感想が出てくるほど詰め込んでた感触はありました。コンセプトは個人的には全部満たしていたし、サクっと終わらせることができるので、車の声好きで、CG受け付けられるなら、最低限おかずにはなるので買って損はないかと思います。ナツウソは恐らく和泉葵だと思うので同じように製作するなら、個人的に久々の新作の夏野こおりキャラなので物凄く楽しみです。今作でもかなりのツンデレも見せてくれたので、本編もそれ以上に見えてくれると期待します。主人公と何やらあったのは明白なので、その辺りも非常にきになります。こういったところが④のいいところですね。

以下今品最大?のネタバレ












Passing Memoriesってシリーズ化されるから流れて行く季節ごとの思い出とかを表現しているのかと思いましたが、対価で支払われた桜月と初めに交わした、一時の記憶のことを表してたんですかね。意味的にはそうかもしれないですが、はっきりとは分からないです。Passing自体色んな意味を持つため、人によって解釈は色々取れると思います。
ナツウソ以降もサブタイトルが変わるなら、またしてもネタバレタイトルの可能性がありますね。個人的にはそういったタイトルの付け方大好きです。