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ryomarkさんのおっぱいバカ -おっぱい以外は認めない!!-の長文感想

ユーザー
ryomark
ゲーム
おっぱいバカ -おっぱい以外は認めない!!-
ブランド
OLE
得点
72
参照数
4403

一言コメント

ω杯、ここに開幕。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

(※ 以下の感想は物語のネタバレを含みます。…が、そもそもこの作品に物語など無いに等しいので、よほどネタバレが気になる人以外は読んでも大した害はないと思われます。むしろ「ふざけ過ぎだ」と怒られないか心配なので、あくまでネタということを先に知らせておきます…)


無きに等しい予選を勝ち抜いた各おっぱい達が、自らのカップサイズのプライドを、そして己自身のプライドを賭けおっぱい世界一を争い、戦う大会。そして、世界中(の超局地的人種)がその熱い戦いに熱狂する。それがω杯。


・2007ω杯のレギュレーション

1次ラウンド
 ・各おっぱい上位5位までが2次ラウンドに進出。
 ・勝敗の決定方法
   シナリオ内でのおっぱい貢献度(エロ・笑い等)によって勝敗を決定。

2次ラウンド(決勝ラウンド)
 ・勝敗の決定方法
   1次ラウンドの勝利おっぱい、計5チームによるバトルロイヤル方式(ハーレムルートにおけるおっぱい貢献度)によって優勝を決定。
   1次ラウンドで敗退したおっぱいも決勝ラウンドに出場できるが、勝敗には関与できない。

・その他  適当


出場各おっぱい紹介

【Group A(AA以下含む)  出場おっぱい:友瀬 乃々実】
カップサイズでいえば最低ランクに属するグループAだが、いざ萌え業界ともなると1、2を争う需要の高い存在へと変貌する。フラット3という高度な戦術を完璧に理解した名トリオ「ナイチチーズ」を筆頭に、HMX-12、わはー、セイバー、高屋敷末莉、カニ、みやびー、渡良瀬準と、このランクが輩出した伝説級プレイヤーは枚挙に遑がない。確かにプレイとなると、パイズリをはじめその攻撃バリエーションの幅が狭いのは否めないが、一部の人間にとっての視覚効果は絶大であり、ある意味魅せるプレイが最も顕著なグループとも言えるだろう。
現在アンダー19のトップランナーである泉こなたをして「ステータス」と言わしめた貧乳。濃いキャラが揃うω杯においてはやや影が薄い小動物系キャラの乃々実であっても、本大会優勝候補の一角なのは間違いない。「ない」ことが、このグループには「ある」。

【Group B  出場おっぱい:ルル】
下着メーカーであるトリンプの調査(2004年)によると、日本人で最も多数派(全体の27.8%)なのがこのグループB。しかしその調査対象をエロゲーに移すと、恐らく逆転現象が起こり、少数派へと追いやられる立場になるだろう。というのは、貧乳カテゴリにありながら貧乳になりきれない。かといって美乳カテゴリにも属しにくい、実に特徴が見えないサイズだからである。
プレイの幅はAとほぼ同等でありながら、その視覚効果で得られるポイントがAに到底及ばないため、相当の苦戦が強いられるのは必至。「謎の少女」というラスボス的プロフを携え本戦出場を決めた、ルル本人よる個人技での打開がなければ、優勝は遠い。

【Group C  出場おっぱい:樹本 明日加】
「メインヒロインといえば82~85のC。そう思っていた時期が俺にもありました」との筆者の弁が示すかどうかは知りたくも無いが、20世紀ヒロイン百選にも選ばれた藤崎詩織、フィーナ・ファム・アーシュライト、芙蓉楓など、THE・ヒロイン的な人材が集まりやすいグループC。しかし、2次元に限らず年々巨乳化する美少女業界の波に押され、Cがメインを張れる時代は終わりを迎えつつある。
そんな中、明日加はツンデレキャラにcv.金田まひるを迎え、黄金ともいえる勝ちパターンを用意してきた。目新しさこそ無いが、エロゲー界伝統のリーサルウェポンを以って、古豪復活を目指す。

【Group D  出場おっぱい:亜依澤 薙紗】
美乳の代名詞的ポジションを獲得し、成長著しいグループD。着痩せするタイプ、隠れ巨乳などデザインに潰しが効き、且つプレイの幅にも定評がある、オールラウンダー。私的美少女ゲーム勘でいえば、正統派パイズリが可能になるのもこのDから。
能力的に見れば優勝候補のカップサイズだが、出場した薙紗は内気・ドジ・メガネ(常時)と、そのキャラ設定に不安が残る。過去の人気投票等を見ても、この手のヒロインがトップを飾った事例は殆どなく、今回も厳しい戦いが予想される。メガネを外すタイミングが恐らく勝利の鍵を握るだろう。

【Group E  出場おっぱい:遥風 結毬】
「Eから巨乳」。それがドイツ最高裁の判決文で世界の定説かどうかは不明だが、一般的にはこのグループからそう呼ばれることが多い。語感と視覚効果が齎すインパクトはやはり大きく、パワープレイを基本としたダイナミズムな展開が楽しめるだろう。
結毬は本大会のイメージキャラクター(パケ絵)にも起用されており、「久しぶりに再会した幼なじみ」という王道設定とも相俟って、メインヒロインというポジションを獲得。他のグループと比較して、有利な試合展開が予想される。順当に行けば予選突破はほぼ確実、優勝候補筆頭なのは間違いない。

【Group F  出場おっぱい:大波 ひなた】
Eよりも1ランク上のサイズにして、巨乳の代名詞になりつつあるF。トップとアンダーの差が22.5㎝と、ゴシップ記事を当てにするのなら某羽賀サイズに比肩。しかしこれがエロゲCGともなると、どう見ても数字以上の記録を叩き出しており、この辺り実にファンタジーを感じさせる。
ひなたはその牛的な衣装から見て解るように母乳担当だが、他のキャラクターも軒並み乳が出てしまう為に、ややアイデンティティーを失っている。しかし、そこで腐らず「酒造の娘」というポジションを最大限に活かしきれば、今大会の台風の目となる可能性も秘めているといえるだろう。
(余談だが、筆者の家には「牧場の夢」という日本で唯一の牛乳焼酎が置いてある。半分くらい飲んで放置しているが)

【Group G  出場おっぱい:流倉 的】
スイカップをはじめとしたGにまでサイズが到達すると、そのカテゴリはとうとう爆乳に属することになる。それは確かに人類長年の夢である縦パイズリを可能にするのだが、同時に大きなおっぱいを支えるだけの筋力とスタミナを求められることを意味する。ダイナモとしての機能を果たせなければ、文字通り自分の武器に振り回される危険性を孕む存在といえるだろう。
的はその特性を考慮してか、おしとやかでおっとり天然。そして大和撫子キャラにはつきものの弓道部に所属。袴姿で静かに、確実に、見事プレイヤーのハートを射抜けるか。課題は常に決定力だ。

【Group H  出場おっぱい:柊 雪茄】
「エッチカップ」とか言われると、何だか語感だけで既にエロいグループH。バストサイズは遂に100オーバー、ゴールデンカノン(※ワコール提唱の3サイズ理想値)も何のその。フットワークもボディバランスも無視した、超攻撃型布陣といえるだろう。しかし、片乳が顔よりも大きいその奇異なスタイルに、しばしばブーイングも飛ぶ。
熟女というポジションは、「包み込んでくれるような母性的魅力」と「老練なテクニックに裏づけされたエロさ」の両ウイングが生きてこそ。そこに未亡人特有の「寂寥感」というキラーパスが供給されれば、決定機を作り出すのもそう難しくないだろう。雪茄がベテランらしい安定感のある戦いをすれば、期待が持てる。

【Group I 出場おっぱい:篠音 咲桜】
出場おっぱい中、最大の大きさを誇るグループI。最早魔乳の粋に達したそのサイズは、常に人々を魅了して止まない。視線を釘付けにするそのボリュームはまさにIコンタクト、一度揺れれば目線フェイントは成功、股間へのダイレクトプレー・ゾーンプレスを容易くする。
そんな咲桜は優しいお姉さん系先生。主人公より上の立場という有利なポジションでゲームをコントロールする。後は年上系で陥りがちなワンパターンシナリオを克服し、独創性溢れる展開を見せれば、上位進出も充分望める。本大会のダークホース的存在。


以上、全9グループによって2007ω杯は争われる。
そして今、戦いの火蓋は切って落とされた……!

(以下、1次ラウンドのダイジェスト。というかシナリオハイライト感想)

一位通過を果たしたのは乃々実(A)。
勝因は放送室でのお約束「校内放送H」がやたらとエロく、本大会初のゴール(※お察し下さい)が生まれたのと、それ以外でのバカさっぷりが高レベルに纏められていたことが挙げられる。特に、
 ・ホルンのマウスピースをアソコに突っ込み、朝顔の部分から愛液のシャワーを噴出させる(楽器壊れます)
 ・弁当を女体盛りにして乳首を摘んでは「♂:取れないな~」「♀:それっ、乳首です、オカズじゃないですっ!」の予定調和(…ある意味オカズです)
この二つのバカさ加減に加えて、Aカップで「無理矢理パイズリ」までさせている。
吹奏楽部と放送部という二足の草鞋を履いたことがプレーの幅を広げることに繋がり、グループAは最小サイズながらも文句無い首位通過だったといえよう。

二位通過はなんと雪茄(H)。
確かに本人自身のエロさも良かったのだが、彼女のHシーンにはそれ以上の破壊力があった。
それは「おっぱい箸」のシーンで、雪茄がお箸の代用におっぱいで食べ物を挟んで主人公に食わせるというもの。それだけでも相当くだらないのに、極め付けはその返礼にと主人公が雪茄にチ○コ箸でご飯を食べさせようとするシーンである。真面目な顔して炊きたての白米にチ○ポを突っ込んで「熱ちぃぃぃぃぃッ!」とか言われた日には流石に笑いを禁じえない。
これは『スク×スク(BRACK PACKAGE)』における「チ○ポポの花」以来の歴史的チンプレーであり、失笑が爆笑に変わった瞬間、雪茄の予選突破が決まった。

三人目はルル(B)。
何と作中でカップがB→Cへとランクアップするという反則を犯し、イエローカードを貰うが、流石にラスボス的ポジションは伊達ではなかった。詳細は作品内のトップシークレットに属するので言及を避けるが、『おっぱいバカ』をルル無しに語ることは絶対に出来ない。…とりあえず、作品の根幹に関わるキャラクターだったとだけ言っておこう。


ルル:「生まれた時からずっと……好きでした…」

主人公:「ちょ、ちょっと……冗談だろ……? ルルちゃん……どこいっちゃったんだよ……。ルルちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」



「ぱぱいのぱぁ~い」


それはきっと―――想いあう二人を繋ぐ、幸せの魔法―――
(※この作品は『おっぱいバカ』です)


四枚目の切符を手に入れたのは結毬(E)。
ベタな設定は退屈な時間帯を生み出し、一応の形は作るものの中々フィニッシュに繋がらず、苦戦の連続。疑惑の差分回想等もあったが、「マラどーだ」と言わんばかりのピストンをしながら舌でおっぱいパフェを味わいつつ更にスプーンでクリトリスを弄るという正に主人公の神の手も飛び出した上に、
 ・唯一3Pルートで2回登場する
 ・唯一エンディングが2種類ある
といったアドバンテージを活かした結果、最下位からの五人抜きを達成(奇しくも神の手と同日内での偉業であった)。
結果的には当初の予想通り1次ラウンドを順当に勝ち上がり、ここはメインヒロインの面目躍如といったところか。

そして最後の椅子に滑り込んだのは明日加(C)。
やはりというか、ツンデレと金田まひるの相性は抜群で、序盤から安定したツンとエロを供給。バカ分は少々物足りないが、シナリオもおっぱいもバランス良く纏まっていて、明日加の同僚であるバレー部員のナイスアシストもあり、中盤以降はゴールを量産。次々と白い弾丸がクリネックスに吸い込まれた。
予選突破者の中では最下位だが、6位以下を大きく引き離し、危なげない戦いで予選を勝ち上がったといえるだろう。


【2次ラウンド(決勝ラウンド)】

かくして、決勝は乃々実(A)、雪茄(H)、ルル(B?)、結毬(E)、そして明日加(C)によって争われることになった。
その最終戦であるハーレムルートの名称は「真のおっぱいバカへの道」。…何のことはない、ヒロインたちによる主人公争奪戦である。
予選を勝ち抜いた5人のおっぱいはそれぞれ譲らず、本大会初の延長戦でも決着がつかない。決勝は遂にPZ(パイズリ)合戦に突入。
…結果、10Pでベストポジションを獲得し、主人公がヒロインたちをまとめて呼ぶ際の「○○ちゃんたち」の○○に当たる部分、つまり彼女たちの代表の座を勝ち取ったのは……ルル!


斯くして、その奇異なコンセプトとは裏腹に、中々のエロパフォーマンスを魅せた本大会は惜しまれつつもエンディングを迎え、人々は自らが打ち上げる白い祝砲と勝利の美母乳に酔いしれた。
「日本おっぱい育ての親」とも言われるD・グラマー氏は大会をこう振り返る。

「おっぱい…、それは本当に素晴らしいものだ。何故なら、子供を大人に、大人をバカに育て上げる存在だから」

氏の言葉が真実であることは、本大会の優勝者がBからCへと育ったことが何よりの証拠だ。それは本戦出場者のみならず、大会コンセプトである「渡る世間はおっぱいバカり」を支えたサブヒロイン・サブキャラクター、ひいてはクリエイター。そして、こうもバカバカしい超長文を書いた筆者にこそ通じるものだろう。

…こうして2007ω杯はその開催から一ヶ月を経過してもデータ数一桁(2007/07/30現在)と、実にひっそりと幕を閉じた。
グラマー氏は最後にこんな言葉を残して会場を後にしている。

「おっぱいゲー終了のホイッスルは、次のおっぱいゲー開始のホイッスルである」


探求は、終わらない。


【一言】…とりあえずゴメンナサイといっておきます(苦笑)。