食べ物の恨みは恐ろしいのだ
リンゴとバナナを一緒にしておくとバナナが熟す。という話を聞いたことはないだろうか。それは、リンゴが放出するエチレンガスという物質が、バナナの成熟を促すからだという。要するに、真っ赤に熟れた人妻リンゴが少年の青いバナナを歓喜の色に染め上げてゆくのである。ちなみに、縦に割った林檎の断面図がなんかエロい、と思うのは勿論気のせいである。
多分この辺りが、妻モノであり、主人公にショタ(ちょっと気弱な誘い受け)を据えた本作に期待するところであろう。
恐らくその期待の半分は成就され、もう半分は裏切られることになるだろう。
・1号室 (林田沙紀の場合)
エロぼくろ有する妻は、やっぱりエロかった。そのルックスに違わず、事あるごとに“誘う”このかなみボイスはやはりクる。しかし、誘ってくる回数は多いが、実際にことに及ぶのはあまりなく、また、素晴らしいテクニックを披露してくれる訳でもなく。存外不満の残るキャラである。エロ妻としての素材(ルックス・ボイス)はピカイチであっただけに、非常に残念である。
・2号室 (柳沢テレサの場合)
キャラ紹介の「変な外人さん人妻」が全てを物語る。主人公のサムライブレードに興味津々だが、よく解らない貞操観念の末に後ろの穴だけを許す、外国人アナリスト。本番はなしよ。それにしても『洗濯屋しんちゃん』の江ノ本マリに続き、楠鈴音嬢はエセ日本語が上手い。さすが本場の人は違う(それも違う)。ブースで変な日本語をずっと喋り続けた彼女に拍手。
・3号室 (三枝凛の場合)
世間知らずな「おっとり」お嬢様系妻を、「おっとり」茶谷やすら嬢が演じるとこれほどに嵌るものか。初本番シーンは、悪い男に何も知らないお嬢様が騙されているような、そんなシチュエーションにやたら興奮したものの、その後は惰性のエロが続き下降線を辿る。ちなみに「コスプレが趣味」のキャラ紹介に期待すると涙をのむ羽目になる(,,#゚Д゚)
・4号室 (木元綾香の場合)
厳格な教師も一度タガが外れればエロまっしぐら。「若いコ可愛いコ大好き」といって憚らない、エーロ大好きショタスキー♪ に変貌を遂げる。しかし何が素晴らしいかって、罵倒系一色ボイスの素晴らしきことよ。これでゾクリとする私はもうさよなら人類。さるになるよ。
・5号室 (藤枝涼子(偽)の場合)
原画家、ルックス、境遇、果ては声優と、最早狙ったとしか思えない涼子さ…もとい森瑞枝。残念ながら全ての面において涼子さん(ままらぶ)の魅力を下回ったとしかいいようが無い。えちもマトモなのは1シーン、テンションは常に落ちっぱなしで、まきいづみさんの魅力が出たともいい難い。もしこの人が目当てなら、間違いなく回避推奨。やはり二番煎じは味が薄い。
・6号室 (楠瀬繭子の場合)
電波系占い師。ルックス的にもボイス的にも期待をしていたのだが、位置付けはサブ。よってエロシーンも殆ど無し。無論下半身も(´・ω・`)ショボーン
…と、一応誘い受けはあるものの、全体的なエロには結構不満が残る。加えて、Hシーン単位で見るとそれはもうかなりダメダメといえる出来。というのは、まず差分も含めCGが非常に少なく尺も短めであること。さらにフェラならフェラだけ、本番なら本番だけと、Hに流れが無い為にぶつ切り感が非常に強い。普段抜きゲーをプレイする人にとっては、かなり厳しいレベルにあるだろう。
また、瑞枝を除く各妻に貞操観念が無い為、そういう背徳感はゼロ。さらに、メインである瑞枝を落とす為には、他の夫妻の仲を取り持たなくてはならないという謎仕様が本作の迷走に拍車をかける。
なので、本作の良い点を挙げるとしたら、やはり絵柄とボイスしかない。
「俺はメーカーのサンプルCGでもいける」
「この声優さんのエロボイスで白飯が食える」
という勇者はこの作品を手に取っても良いのかもしれないが。
最後に、攻略というかシステムがやや面倒であることも付け加えておく。
~ボク(主人公)は人妻管理人~。そして、~プレイヤーは人妻フラグ管理人~ 。
…ちなみに親子丼のおかわりはない。ちくしょう!