キャラクターとボイスはいいんですけれど。シナリオを主軸に、エロをちりばめたかったのでしょうが、結局どちらも消化不良に終わった印象。システムは厳しい…。(前半はネタバレなし、後半は少しだけネタバレしてます)。
世界観などの設定は良いのですが、どうにもそれを生かせなかった印象が。
連載中の漫画をアニメ化した結果、放送期間の関係で無理矢理終わらせたような各エンディングに、消化不良を感じます。
設定が思いのほか深めで、シナリオ次第ではかなり面白い作品に成り得ただけに、これは残念。
また、表情と感情が薄くなった主人公が、徐々に人間性を取り戻してゆく過程は好印象ですが、二言目には必ず｢エロ｣なのに少々辟易。
エロゲーの主人公として、また、抑揚のない主人公の数少ないアクセントとしては正しい選択なのかもしれませんが、少ししつこいかなと。
まぁ、ルート次第ではエロで問題解決、というか主人公の力は煩悩によって発揮されるので、仕方ないといえばそうですが。
当の本人も、恋愛感情を知った後半はなかなか魅力的でしたし。…が、｢愛のパワー｣連呼は勘弁して欲しいところです。
エロに関しては、美麗なCGに力を借りた感が強く、及第点くらいでしょうか。
シーン数もエンディング回想等を除くと20ちょっとで、エロを強調するには少なめ。
主人公分身は個人的にいらなかったです。
あと、システムはかなり使い辛いです。その上、自分の環境だけかもしれませんが、ゲームの起動に毎回5分ほどかかるのですが。スペックは十分以上に満たしているハズなんですけど…。
総合的に見てそこそこだとは思いますが、シナリオもエロも笑いも、それぞれそれなりの域を越えないだけに、どうにも中途半端な感じが拭えません。
キャラクターはそれぞれ個性的で良かったので、いっそのことシナリオ特化であれば。
前半はファンタジー世界の和気藹々とした雰囲気を楽しみ、後半はメインヒロインとの恋愛劇と主人公の心の機微を愉しむ。こんな空気を感じたいのなら、購入してみるのもいいと思います。…あくまで空気、ですけどね。
最後に、少しネタバレがあるので↓
ミフェリエ先生の凌辱、マジでいらないです…。主人公が寸前で助けるのかと思えば、結局最後までやられた上に、中出しされてるし。本人たいした事ないと言ってますが、こっちはたいした事ありますよ(苦)。
主人公の分身も輪姦見てるみたいでしたし。
こういうのは、この作風に必要だったかなあ、と。
少なくとも、OHPのゲーム紹介見た限りでは、そんな雰囲気微塵も感じさせないだけに。
それと、アティリーンはED欲しかったな…。
非処女の扱いが悪かったのは、個人的に不満でした。
どうでもいいですけど、初Q-Xの自分としては、初回特典に処女作のサントラ付けられてもね…。