現在、しまいまの無料配布により、アリスの館7を買う意義が大分なくなってしまいましたが、一見魅力的なしまいまよりも(実際、購入時は私もこちら目当てでした)、この鈴宮刑務娼館の方がかなり良かったです。…ちなみに、私は調教モノ、寝取られ、凌辱、輪姦とかは苦手なヌルゲーマーです。にしても、ちょも山さん最高です。長文感想は極力ネタバレなしですので、気になったら読んでみてください。
まず、なによりも素晴らしいのは、ちょも山さんによる原画。
私はかれこれエロゲーを120本近くプレイしていますが、ちょも山さんの絵は原画家さんのなかで三本の指に入るくらい好きです。
なんというか、これほど淫靡というか、エロスを感じる絵はそうありません。
萌え絵ではありませんが、大人の女性の妖艶さ、少女の可憐さを見事に画きわけ、肢体のバランスと柔らかさが実に良く表現されています。構図なども見事。
あと、個人的に絶賛したいのが、精液の描写。
質感、量ともにリアルで、異様にエロいです。
最近よく見られる、牛乳をドバッとかけたようなのは好きでないので、余計にそう感じましたね。
丁寧に描かれた下着もポイント高いです。
絵に関しては、文句のつけようもありません。満点。
あと、しまいまがパートボイスだったのに対して、こちらはフルボイスです。これは評価に値します。しかも、こちらの世界では結構有名どころの声優さんが数人いると思われますので、クオリティも高いです。
さて、ストーリーなのですが、物語の内容が内容なので、その結末もハッピーエンド至上主義の方には辛いエンディングばかりです。かく云う私もそうなのですが、今回はいつもと変えて、主人公たちに感情移入しないプレイスタイルをしましたので、あまり鬱りはしませんでした。ただ、その性質はありますので、感情移入される方は要注意です。
また、安易な個別エンドみないなものはありませんので、その点も留意を。
どことなくリアルでいて、ありえないストーリーではありますが、文章は以外と読めるレベルだと思います(失礼)。
物語を通じて、主人公にジゴロの有り方を垣間見たり、裏の世界というものを感じさせてくれました。
一般人の私の想像でしかありませんが、こういう世界、恐らくあるような気がします。
あと、エロに関してですが、一言感想にも書いたように、ソフトSMも含めアブノーマルなプレイが多いです。
自分はアブノーマルが好きでないので、これは残念。勿論、物語の性質上、当然ともいえますが。
ただ、全編の殆どを通じて、和姦、つまり双方合意の上での姦通ですので、これを凌辱とか、寝取られとかいうのは微妙かもしれません。
想像ですが、純愛好きの人には少し辛く、本格派には物足りない、そんな中途半端なレベルかもしれません。
自分は原画に助けられましたが。
こうして顧みると、総じてなかなかのレベルではないかと思います。少なくとも、アリスの館7同梱のしまいまよりは優れていたと。現在、アリスの館7は1500円程度で手に入るので、低価格帯のソフトとして、購入するのもありではないかと。
それにしても、そろそろちょも山さん一本で作ってくれないですかね、アリスソフトさん。もちろん純愛方向でエロいやつ。期待しています。