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ryomarkさんのboinの長文感想

ユーザー
ryomark
ゲーム
boin
ブランド
Crossnet-Pie
得点
66
参照数
3056

一言コメント

巨乳飽和時代における真の美巨乳形成とその構造的特質 ~『boin』にみるキョニュイズムの崩壊とその要因解析~

長文感想

英語のスラングに、女性を見て急激に気持ちが高ぶるさまを表す、「boing(通常は二度繰り返して「boingboing」と用いる)」というものがあるという。なるほど、時に“ボインボイン”と重複して使用されるのには、明確な理由があったのだ。他国のスラングまで使いこなすとは、流石むっつり大国日本である。
さて、本作『boin』はタイトル通り、そんな“ボインボイン”をクローズアップした作品。
ヒロインは小さい方から、

筑紫野みつぐ (89㎝・Eカップ・おわん型) 個人的見解:巨乳
飯井原なお  (102㎝・Gカップ・釣鐘型) 見解:爆乳
衣更透子   (116㎝・Kカップ・ロケット型) 見解:超乳
幕張夏子   (119㎝・Kカップ・ウォーターメロン級) 見解:魔乳

と、見事なボイン揃いで、特にKKコンビのバストは6歳児の平均身長並という、衝撃サイズ。二人をもってすれば、おっぱい甲子園制覇も容易いだろう。しかし、これが現実…もとい並の絵師であれば、途端にそのトータルバランスを崩し、ただデカいだけの醜乳が晒されることとなるのは明白である。
その点、八宝備仁は大いなる乳に愛された絵師だとしか思えない。「美巨乳宣言」と高らかに謳っただけのことはあり、ここに見事な乳モデルが提案された。
正直なところ、現在のエロゲー業界は北の国も真っ青なくらいに美巨乳軍団に席巻されており、完全なボインデフレ状態といえよう。がしかし、その美女の多くはシリコン乳を代表とする整形乳型であり、些か完璧すぎの嫌いがある。…いや、甘すぎるといった方が正しいかもしれない。というのは、まず何よりも骨格と筋肉が考慮されない乳は、駄乳といっていいからである。しかし、おっぱい画の大家である八宝備仁は、更にここに重力を加味しており、美巨乳(自然派)完成という大業を成し遂げたのである(それにしても、乳が垂れることで万有引力を発見したアイザック・乳トンは、やはり偉大な科学者としかいいようがない)。

さて、ここに「不完全の美」とも言うべきボインが揃った。後は、これを生かすも殺すも全てはシナリオ次第である。
…結論から言おう。大量殺乳である。
何故なら、このシナリオにおいて、ボインはボインとしてのアイデンティティーを喪失しているからだ。主人公・大介はおっぱい好きだが、それはあくまで並に好きなだけ。だから、やることは他のエロゲーと同じレベルであり、ボインを活かしたプレイが殆ど無いのである。加えて本作は『オシオキSweetie』におけるシチュエーションH、つまりイメクラのようなものがメインとなるが、こちらでも胸を活かすようなコスチューム(例えばアンミラとか、トップレスブラとか)が殆ど存在しないのである。まさに、月亭可朝をして嘆きのボインである。
また、主人公の余りの至らなさが痴情の縺れを招いており、特にゲーム後半はかなりの泥沼。女性陣は女性陣で、可愛いなんてレベルじゃねーねちっこい嫉妬や(まぁこれは主人公が悪いんだが)、絶頂時に過去の男の名前を叫んだりと(しげるさぁぁーーーん)、兎に角激萎え要素が満載。まったく、あれだけ胸を膨らませておいて下半身をしぼませるとは、Crossnet-Pieのエロチチズムを疑いたくなる。

以上の点から、残念ながら本作品は八宝備仁による美しいCG以外、見出す所があまり無い作品である。確かに件の宣言に違わず、まさに「うれしいな さわりたい」という、かの名曲の名フレーズを彷彿とさせる美巨乳を揃えたものの、生まれる場所を間違えたのか、8つの乳はその役割を全うすることなく散華した。こうなっては、新作『リゾートBOIN』に一縷の望みを託すのみである。
それにしても、「見て良し・読んで良し・抜いて良し」の三拍子が揃うボインゲーに早く出会いたいものだ。…おっぱい三唱はもう暫くお預けのようである。


雑談

『妻とママとボイン』『ボインにかけろ!』『姉とボイン』に引き続き、本作でボイン4連敗である。いい加減、オールスターゲーム(OLE『おっぱいバカ』)までに一勝でも挙げないとボイナーとしての危機なのだが…。今はただ、エミリーちゃんの萌え萌えハァハァおっぱいマウスパッドの胸で泣くのみである。

(近日執筆予定、『リゾートBOIN』評に続く)