分岐条件の読み難さからくる難易度の高さと、ゲームシステムからくる時系列の不整合が目立つ。シーン毎のテキストは読みやすいし、ストーリーも面白かっただけに残念。
ゲームシステムは主人公の移動により、ほぼ独立したシーンを選択していく
「FESTA!! -HYPER GIRLS POP-」の「Story Stick System」や
「ナツメグ」の「RES」に近い。
しかし、シーンの出現がきちんと管理されていない為、
憧れのお姉さまと主人公との濡れ場に出くわしたヒロインが
「あいつ(主人公)はやはり追い出さなくては!!」と決意した次のシーンで
手作りのお弁当を持ってきてしまうのは、興醒め。
ストーリーはSentinelを想像させる、純愛系シナリオと鬼畜系シナリオがあるゲーム。
と思いきや、
各ヒロインの個別シナリオは、「空ハッピーエンド」「蓮True」を除き、ほぼ無し。
最終日にHシーンを挿入し、
純愛系なら主人公が学園を去って終了。
鬼畜系なら、そのまま終了。
始点と終点だけを見ると、「空ハッピーエンド」「蓮True」「陵辱系エンド」「純愛エンド」4種類のみ。
ゲーム中追いかけることのできるキャラクタの多さからすると、
信じられないほどのエンディングの少なさ。
にもかかわらず伏線の回収が、エンディング以外の部分に散りばめられている為、
まったく同じ結末を終えることを承知で
各ヒロインを追いかけなくてはいけないのが苦痛だった。
しかし、脳内でうまく配列しなおせば、
キャラクタもたっており、シナリオ自体はよくできている。
というか蓮は、ツンデレ王道中の王道。