「王道」の5ルートと「王道たる理由」の2ルートによる偉大なる佳作。タイトルに偽りなし。
フィルターとしてのヲタと中二神秘主義仕様が正直辛く、
それがメッセージを曖昧にさせてしまっている側面もあるが、
多数の名言を含む、脱ニヒリズムを唱えた啓蒙作品。
かなり良い話なんだけど、若干グダるテキストと主人公、あと設定上の魔法関係が
現実離れしすぎていてちょい辛いかな。低年齢向けな印象があるのは減点要素かも。
逆に良い点としては笑える、絵・背景が綺麗、BGMが良いところなど。
また、テーマとなってる自己憎悪に対する考察はなかなか。
人格が形成される時期に大きな心の傷を抱えた人はどうすればいいのか、について
リアルではないが少なくとも理念としての答えを出してると思う。
要は、かわしまりのが好きならマストアイテム。