アクアアフターはアクア√以降で学んだことのアップデートとエクストラ√以後の世界にいるプレーヤーへ再び問いかけをする二つの側面を持つ
一言感想の続き→つまり、アクアアフターはアクアルートのアフターであると同時に「ひまわり」のその後でもある。
また、一部ラストの選択肢はアクアルートという安全圏から出ることになってもアクアルート以後に漸進した分を取り戻す意思を問う名演出だと思う。(結婚とは究極の共生)
互いが互いの二番目であったこと、アクア√自体は明香√やエクストラアリエス√を経由してないためテーマを表しきれていないこと、「ひまわり」は敢えて主題を否定することで強い肯定を作ろうとすること、など様々な理由から2部での悶着は予想できたと思う。
それでも2部の出来事は悲劇的だ。キャラや物語の消費に目くじらを立て、ギャルゲ主人公がヒロインに振られることを批評的だ、と嬉しそうに話す人達ですら素直に喜べないのではないか。
しかしアクアアフターには主人公たちの幸福、そして多くのファンの願望を振り切ってまで描きたいものがあった。持っているエネルギーはあまりにも強く、躁の風のように駆け抜ける。鬱展開というには終わりは爽やかで、ある人には気味悪く、ある人には崇高に映った。