読み進めるのが辛すぎる作品
・主人公について
特徴のない男。
タイトル的にはアリだろう。
特訓を積んでオトコになるんだなって。
ところが、そういうのがない。
全くないわけではないが薄い。
本筋ではないらしい。
前回チャンピオンが実姉なのだが全く意味はなかった。
というわけで、これは主人公の物語ではない。
・なんの物語?
ヒロインのひとりである紅雪先輩が主催する机上の空論を語る水曜クラブで立派なトロフィーを手に入れようというのが冒頭。
いわゆる思い出作り。
これ負けるルートがあっても良かったよなぁ。
・センターヒロイン射月
幼馴染。
思春期に疎遠になって最近また近付いた系。
すでに主人公が好きで水曜クラブに主人公を誘ったのも主人公と近付くため。
動機が一番しっかりしてるので一番まともに感じるが、策略メモ帳を盗まれて理解しがたいほど消沈して何も出来ない子になったり、盗んだのが射月にハメられて職を失った教師で、なぜか大会中に丸腰で乗り込んでくる、何言ってるのか分からないと思うが俺もよく分からない駄の一言に尽きるシナリオ。
・紅雪先輩
水曜クラブの主催。
医師と画家の夢に揺れる俊才。
クソダサい平時とかわいいオシャレ時のギャップが売り。
特訓を通して段々気になって…という雰囲気を出そうとしているのだが残念ながら段々の部分が大いに不足している。
紅雪先輩のテーマは両立不能な夢にあるんだけど、橙士郎が俺が医師になって紅雪先輩の夢を叶える!とか言って解決ということになっている。
若いっていいですなぁ。
なお、このルートのコンテスト決勝戦は怪談で観客の脈拍とリンクした蝋燭を全て消した者が勝つという最高に分かりにくくやっぱりサッパリ怖くなく、わりとどうしようもなかった。
上で駄の一言と申しましたが、それに輪をかけて駄でした。
・こがねちゃん
スーパースペックアスリート後輩。
あらゆるスポーツを軽くこなすがいまいち打ち込めず水曜クラブに入り浸っている。
テーマは打ち込むものが欲しい、の裏に隠した引き留めて欲しい。
バッキャローお前のために云々とかで解決した気がする。
ほんとにツラかったからよく覚えてない。
コンテストのクイズで間違えると立っていられる場所が減ってはみ出したり倒れたら負けってやつがあって、こがねちゃんは4択を5割当てる!とかやったり、立てる場所がつま先立ちしか出来ないレベルになって、特訓の成果だ!とデカい女を支えて片足つま先立ちを実現する驚異の解決策を披露。
せめて納得のいく特訓描写を頂きたかった。
というかね、凡主人公が所以なく超人になっちゃ興醒めなんだよ。
・璃火
お嬢様。
ロリ巨。
バランス悪すぎて気持ち悪い。
社交パーティを断られたからって橙士郎につきまとう。
テーマというか障害はお見合い相手。
お見合いを拒否しても言うことを聞いてくれない父親に反発して橙士郎の家に泊まる。
1日ならまだしもそれが長々と続くとか意味わかんない親なにしとんねん。
どのルートもコンテストの相方に選んだ時点でお付き合いスタートなんだが、それに至るまでの好意を寄せる描写が圧倒的に不足している。
お見合い相手がストーカーで、連れ去られるんだけど、連れ去られた後「俺が探しても犯人を刺激するだけ。俺はコンテストの特訓をする!みんな頼んだ!」でおいおいおいおい。
見つかったら特訓放り出して現場直行。刺激するから我慢するんじゃなかったのかよ。
ライバルのペトラはあなオトで一番の良キャラ。このルートの見所はそこしかない。