忠臣蔵を題材としたエロゲー。歴史上の人物を女性化する日本人お得意のお家芸物なのだが忠臣蔵は予想外だ。ボリューム感抜群でかなりの力作。キャラデザ・原画はかなり拙い。しかし、プレイしていれば慣れる程度。そして凛々しく男前な桐谷華を堪能できる。伏線の未回収があるのでFDでるのかな?
同人作品だった時点で知人から面白いから~とすすめられていたのだが我慢していて良かった。
特に1~3部までは一気にプレイしたい部分であるし、同人では収録されていなかった声優陣の名演が光る。
とにかく力作。
歴史上の人物を女性化すれば売れるだろう?
みたいな浅はかさを感じない。
キャラデザ、原画が同人レベルでかなり拙いが
1部後半までプレイすれば気にならなくなる。
(1部はかなり手探りな部分が多い。まったく面白くないパロネタや意味のない主人公のオタ設定が前にくる。)
正直3部終了まで終わらせどころがわからなかった。
残念ながら4部以降は製作者の作らなければいけない義務感を感じる部分が多かった。
この視点から物語をみれば作品の深みが増すのは確かなのだが
熱量が明らかに減少する。
どうせだったら忠臣蔵の「もしも」をもっと独自解釈して詰め込んでも良かったんじゃないかなと思う。
ラストの妖刀を使ったスーパーバトル展開には少し呆れてしまった。
コピー戦士(笑)やYAIBAやブリーチのような剣術バトル。
巻き上げとか地味ながらかっこいい技を工夫して頑張ってきた今までの展開なんだったの。
最終章のポッと出の黒幕にはガッカリだ。
主人公の出生の秘密なども後付すぎて冷める。
個人的には阿久里あたりが黒幕だと思っていたよ。
歴史上は浅野内匠頭の妻だったのにも関わらず立ち位置が変だったし。
本来赤穂浪士をもっと全面的にバックアップしてくれなきゃおかしいんだよね。
粗や不満を探せば山ほど出てくるのだけど
買って、プレイして損したとはこれっぽっちも感じない。
この作品に出会えて幸せだと感じる。
きちんとヒロイン達は愛らしく、ギャルゲーとしての価値も見出すことができる。
何より声優陣の熱演がすごい。
桐谷華ファンは無理してでも買うべき作品だろう。
凛々しく男前で新しい魅力を発見できるはず。
赤穂浪士の空白の1年間現代編ファンディスクはまだですか…
あと結局、現実世界での幼馴染関連解決してないよね。
今作でお気に入りは
堀部安兵衛と山吉新八郎かな。
新八戦での巻き上げからの派生切りからの打たせて小太刀斬りはベタだけど熱かったね。
もちろん特典狙いでソフマップで買いました。
ドラマCDの間のとり方変だったけど。(ミックス・音響担当のせいだと思われ。)