予想外の良作。キャラデザは可愛らしく、世界観やシナリオも悪くない。MAP選択式のシナリオ進行だが、選択肢総当りのADVとそう変わりはない。全体のシーンの把握ができる分、普通のゲームよりもわかりやすい。ゲーム性は低いがアリスソフトらしい作品だなぁと感じる。
頭からっぽにして楽しむバカゲー風ながらも
世界観やシナリオはよく練られている。
MAP選択式のシナリオ進行だがゲーム性は低く、
選択肢総当りのADVとそう大差は無い。
じゃんけん風のバトルはあるがバッドエンドをこまめに回収していけば
苦戦することはない。
(強くなりすぎても敗北コマンドがあり、バッドエンドを簡単に回収できる配慮がされている)
アイテムやフラグを回収する事により
選択肢が増えて進めなかったマップに進むことができるようになる。
旧文明の人類の手により創りだされた
神の掌で踊らされる霊王類と人間の物語。
絶対的な力の前に無力ながらも必死に抗う感じは
鬼畜王ランスが面白いと感じた部分に似ている。
テキストはアリスソフトらしいライトで馬鹿馬鹿しい部分が強い。
ドラゴンボールやドラえもんレベルのパロディが許容できない人にはおすすめできない。
(個人的にはこの程度のパロならOK)
多数用意されている、本筋大無視で突き進むバッドエンドなどは好き嫌いを二分しちゃうかも。
全クリア後に開放される神様シナリオは
物語を補完するも完璧にはフォローされない。
例えば前王とクゥの母ドラゴンの関係などは
側面が見えるだけで結局本当のところ、どうだったのだろうか…
エストが振るう草薙についても余計に謎が増えた感が強い。
うたわれるものみたいに現代文明が滅びたあと、
わずかに残された文明の力を垣間見る系の設定が大好物なので
凄い好きな展開だった。
正直な話、十分に満足はできたのだが、なぜかコスパが悪く感じる作品だった。
ボリュームはそれなりにあるのだが、
アリスソフトの低価格ソフトとそう大差は無いように感じてしまう。
Hシーンも回想で38個と数はあるのだが妙に物足りない。
キャラデザは非常に可愛らしい。
イベントシーンのCGは
立ち絵とは少し違った印象の表情を見せてくれてテキストに書かれている以上に
伝わってくる物がある。
今回、特にMAP上のSDキャラが愛らしすぎる。
今後もアリスソフトで原画をやってほしい。
この作品で一番かわいいのはメイド姉のシャル。
妹のメリーはユーロ好き好きな上に輪姦されちゃうので
そういうのが苦手な人はツライかも。
(ユーロが事情によりHできないのでエストが変わりにするシーンはあるけど。)
そしてこの作品で一番見ることになる尻は
女の子キャラではなくバカ王子エストの尻。
この作品に一番ぴったりくるのはハーレムエンドだよなぁ。