絵買いしても合格点に達する
得点内訳
【グラフィック】
・イベント 7/10
・立ち絵 9/10
・背景 4/5
【シナリオ】
・構成等 2/5
・分量 4/5
【音楽】
・ボーカル 6/10
・BGM 4/5
【システム】
・機能等 6/10
【演出】
・演出 8/10
【エロ】
・エロ度 14/15
・量 9/10
【裁量点】
・裁量加点 4/5
合計 77点
【感想箇条書き】
・非エロイベント絵も良いが、何かもう少しというところだった。
・立ち絵はかわいい。
・JCをもう少し美形にしてもよかったかも。
・背景もよいが、細部まで描き込んでいるものと適当な密度のものが入り乱れていて統一感が微妙という面も。
・シナリオは読んでて眠くなるシーンがほとんど。
・共通部分では明らかに尺稼ぎだろうと思われる小さな事件を突っ込む形だった。
要約すると数行で終わってしまうものを引き伸ばすことで物量感はあるが、
中身が薄いので作業化、眠気を引き起こすような結果になってしまったのが痛い。
・メインである花音ルートはわりとまとまりのあるシナリオで、
4人のなかでは最も評価できる内容であった。
・紗々ルートはいろいろとうまくいきすぎているような印象があり、
汐ルートに至っては形だけつくったような印象であった。
・ウェーイという言葉が多用されていた。
JCが一人で叫んでいればいいと思うのだが
最後まで読み終えても違和感しか残らない結果となってしまった。
・ほか、シナリオ面での大きな欠陥がいくつかあり。
・例えば、猫カフェに行くシーンで汐がネコ好きであることは十分に伝わっているのに、
ルートに入ったあたりで
「ネコ好きなんですね」「よく知ってたね。ネコ好きなんて話したっけ?」
などという会話が展開される。
・また、紗々の口から「リア充爆発」という言葉を発したあとに、
そのあとの話で「それ聞いたことあります」などの表現もみつかった。
・ライター自身あるいは、その他構成担当とのやりとりのコミュニケーション不足、
あるいは、チェック体制の甘さが指摘されるだろう。
・あと細かいが、タカシを「腹違い」と発言する場面があった。腹は同じだと思うのだが・・・・。
・シナリオの内容面は上記のような不備も多いが、量は合格点に達していると言える。
・ボーカル曲はOPはよいが、EDがなんとも。
・BGMは良質。OP曲をアレンジした曲が多かった印象もあるが。
・システムとして、立ち絵遊びができる点は評価。
・セーブやロードの画面を10ずつ移動する仕様は減点。
他社のように一発で移動できるようなボタンが欲しい。
・演出自体は凝ったものが多く、大きく評価したいが、
一部礼羽のセリフとミスマッチな立ち絵表情があり違和感があった。
・上述のように、シナリオやシステム面でいろいろと減点要素があったが、
エロ度と量については満点に近いレベル。
最も重視すべきこの要素が充実していたことで、
多くの面を許せてしまう。なかなか恐ろしいゲームだった。
・総合すると絵買いしても十分に合格点をあげられるレベルだったと思う。
【最後に一言】
ジェイク本庄はいいキャラだった。