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rjmfさんの夏色ラムネの長文感想

ユーザー
rjmf
ゲーム
夏色ラムネ
ブランド
Carol Works
得点
71
参照数
1329

一言コメント

雰囲気はいい。エロシーンは半分ゴム。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

得点内訳

【グラフィック】
・イベント 8/10
・立ち絵 8/10
・背景 4/5
【シナリオ】
・構成等 3/5
・分量 3/5
【音楽】
・ボーカル 10/10
・BGM 4/5
【システム】
・機能等 7/10
【演出】
・演出 7/10
【エロ】
・エロ度 7/15
・量 7/10
【裁量点】
・裁量加点 3/5

合計 71点

【感想箇条書き】
・非エロイベント絵もそこそこあり。
・SD絵は差し込み系ではなく全面SD絵がいくつか。その辺りも評価したい。
・立ち絵も概ね良好だが、一部キャラの目が大きすぎるのと、左右で目の大きさがアンバランス。
絵師さんの特徴なのかもしれないが、ちょっと気になるレベルだった。イベント絵だとさほど気にならないのでギャップがあったという点でも少し減点。
・背景はまずまず。タイトル画面とかすごくいい。

・シナリオはわりとあっさりめ。共通部分:個別の比としては絶妙だったと思う。
・内容的に深くする必要はないかもしれないが、弥生が根に持っていた内容が軽すぎたり、弥生と美咲のそれもタネあかしされると実にどうでもいいことであり、和解も拍子抜けするほどの光速。こうした点でややあっけにとられるものの、そもそもシナリオが重視されるべきゲームでもないと思うので許容範囲。
・優希の話もほっこり系だが、佳奈子の話はそこそこ楽しめた。
・佳奈子の話は割とエロが重要な要素になってくる場面もあったので、そのあたりの絡みは評価できよう。

・かつての友人たちとの絆を取り戻す。。。そんなイメージを購入前は抱いていた(というか溝がある云々の記載があった)が、蓋をあけてみればわだかまりが発生していたのは一部キャラであり、全力でみんな歓迎してくれるし、最初から好感度MAX的な部分がほとんどだった。
・そういう意味では「よう久しぶり!」→「だれかと付き合う」→「小さいハードル飛び越える」→「完」 というシンプルな構成で終わってしまった、という印象が強い。
・シナリオ分量は多くは無い。ギリギリ価格相応を満たすかどうかというレベル。物足りなさを感じるユーザーも多いかも。

・ボーカル曲は素晴らしい。主題歌と一部エンディング曲がかなり気に入った。ルートごとに異なるボーカル曲入れてくるメーカーは本当に一握りなので、ここは大きく評価したい。数だけでなく、クオリティも高い。今年発売のゲームでは暫定首位。
・BGMも雰囲気に合っていた。

・システム面で思ったのは、アイキャッチが多すぎる。くどい。さほど分岐点があるわけじゃないし、もう少し間隔をあけるといいと思った。
・バックログ等からシーンバックが不可、前選択肢へ戻る機能もなし。分岐点のオートセーブもないので選択肢を誤ると非常に面倒。
・ただし画面解像度が高めなので、プラマイゼロくらいにはなる。
・演出面は特に不満なし。

・問題はエロ。エロ度点は通常の感覚でいけば12点入れたいところだが、プレイ前にいちいちゴムの是非を議論するのが本当に萎えた。
・妊娠ルート等でエンディングが変わるとかならそういう描写で気にするのは理解できるが、本作にはそのようなルート分岐は存在しない。
・毎度毎度ゴムの心配するのはいかがなものか。自分はゴム反対過激派だと名乗るつもりはないが、何かしらの理由でゴム装着を描写したいならシステムの切り替えで選択できるくらいの仕組みにしてもいいだろう。もっと他のブランドのゲームをやって、勉強してほしい。極めて主観的な評価かとは思うが、以上につき感覚点より5点差し引いた。
・エロ量は価格を鑑みて合格点とした。

【最後に一言】
ヒロコちゃんがアイス舐めるボイスがエロい