傑作。名作映画を何本も見たかのような満足感を得ることができました。
発売前に体験版をプレイした際はあまりピンと来なくてスルーしてしまったのですが、
評価が非常に高いのが気になったのでプレイしてみることにしました。
ちなみにLaplacianの作品はキミトユメミシ及びニュートンと林檎の樹はクリア済み、
未来ラジオと人工鳩は体験版のみプレイ済みです。
本作は4つのお話をまとめたような構成になっています。
CASE-1は小説家という夢を諦めた非常勤講師と生徒の禁断の恋物語。
CASE-2は劇作家シェイクスピアと女優の悲劇の恋物語。
CASE-3は不登校児でカメラマン志望の少年と教育実習生の青春恋物語。
そして、最後はそれらの夢の謎が解き明かされるCASE-0。
それぞれロープライス作品程度のボリュームで読みやすいのですが、
それ以上に話の内容が面白く、マウスをクリックする手が止まりませんでした。
登場人物一人ひとりが生き生きとしていて楽しい会話に笑わせられたと思ったら、
シリアスシーンでは悲しい別れや辛い真実に泣かされ、感情を何度も揺さぶられました。
特にCASE-0では少し進めるたびに涙が流れて別の意味でティッシュの消費が激しかったです。
ティッシュと言えばHシーンの実用性も高かったです。
絵柄や塗りも素晴らしいのですが、特に気に入ったのは構図。
主観ではないんだけど主観のような、こちらに迫ってくるような構図が多く、
他人のHを見る感じではない没入感を得られて非常に興奮させられました。
実はこの感想を書いている時点では少しだけおまけのHシーンを残していまして、
それを見るのを私も息子も楽しみにしています。
本作はネタバレしてしまうと勿体ないのであえて内容にはあまり触れませんでしたが、
キャラクター、イラスト、シナリオ、曲等々、全体的にクオリティが高い作品なので、
少しでも惹かれる何かがあるのならぜひプレイしてほしい作品です。
もし、時間とお金に余裕があるなら過去作も含めてプレイするのもお勧めです。