ErogameScape -エロゲー批評空間-

rinjunさんの9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあとの長文感想

ユーザー
rinjun
ゲーム
9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
ブランド
ぱれっと
得点
95
参照数
536

一言コメント

4作品通しての評価です。キャラクターが非常に魅力的で、かつシナリオも面白く、特に終盤の展開は久しぶりにエロゲで鳥肌が立つほどでした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

本作に限らず、分割商法的な作品は普段購入しないのですが、
ふと気になって1作目を買ったところ、気づけば4作品すべて買っていました。


[ストーリー]
一言でまとめるとタイムリープ要素のある異能バトル物。
とある出来事でアーティファクトと呼ばれるアクセサリーのようなものがばらまかれ、
それを手にした人は能力を手に入れて、そこから戦いが始まる感じです。

ただ、普通の異能バトル物とは異なり、
戦いに敗れた世界線、時間軸を移動して何度もやり直すタイムリープ要素、
そして登場人物がプレイヤー自身の存在を認識している、という設定のおかげで
より物語に没頭できるようになっています。

このような設定はシュタゲやドキドキ文芸部、あとはOneShot等、
今となっては特別珍しい設定ではありませんが、
それらを組み合わせつつ、敵側にもその設定を持たせることで
より絶望的に、より胸躍る展開になり、終盤は鳥肌が立つほどでした。
久々にエロゲで熱くなることができ、それだけでもプレイする価値はありました。


[Hシーン]
記憶が確かであれば、1作品辺り3シーンで合計12シーン。
ほぼすべてのシーンでアニメーションがあり、
また絵柄も非常に綺麗なので、シーン数の割に満足度は高いです。

若干M寄りの私にとって、印象に残ったのは天と希亜のシーン。
若干病んでる状態の天に騎乗位で犯されるシーンと、
希亜と抱きつきながら何度も何度も搾り取られるシーンは、
責められている感が強くて非常にお世話になりました。
欲を言えば春風先輩が能力を使って無茶苦茶な搾り方をしてくれたら最高でしたね、はい。


[総評]
ヒロイン以外のキャラを含む登場人物みんなが魅力的で、
ストーリーは伏線をちゃんと回収しつつ、ラスボス戦は熱い展開で鳥肌必須。
正直不満要素を挙げるのが難しいぐらい、完成度の高い作品でした。
物語の最後、解決していない要素が一つだけ出てきたのであえて95点としましたが、
これは減点というより、今後の展開に期待ということで。