世界観は良いけど説明がくどいのがマイナス点。キャラクターやHシーンは好みです。
前から気になっていたゲームがGWセールで安くなっていたので購入。
二週間ほどかけて一気にクリアしました。
[ストーリー]
主人公『桐島零一』は、偶然自我を持つ人工知能『アペイリア』の開発に成功する。
零一とヒロイン達は、アペイリアが作り出したVRMMO『セカンド』で遊ぶが、
アペイリアが何者かに狙われていることに気づいた。
零一達はアペイリアを救うため、タイムリープを繰り返しながら真実に迫っていく。
……みたいなお話です。
他の作品で例えればSAOやシュタインズ・ゲートを組み合わせたような世界観で、
それらの作品が好きな方であれば合うのではないかと思います。
実際、セカンドで遊ぶ零一達は楽しそうでこちらもワクワクしましたし、
タイムリープによって明かされる真実には何度も驚かされました。
ただ、個人的にきついと思った点がありました。
それはタイムリープの仕組みや世界観の説明シーンです。
細かい文字と矢印で埋め尽くされた画面を使って説明してくれるのですが、
それがまるで出来の悪いパワポ資料を使ったプレゼンみたいで、
さらにその説明が数十クリックも続くとなればはっきり言って苦痛です。
何度寝落ちしそうになったことか。
この点だけはなんとかならなかったのかと思ったものです。
[キャラクター]
メインヒロインはアペイリア、美羽、ましろ、久遠の4人。
私は大体1、2人程度好きなヒロインができるのですが、
このゲームでは珍しく4人全員好きになりました。
機械的な口調、思考が特徴のアペイリア、
「嫌いです」が口癖なのにブラコン気味な妹の美羽、
若者言葉を多用する臆病な引きこもりのましろ、
中二病なお姉さんだけど実は甘えたがりの久遠。
みんな口調も性格も癖があるのに妙に可愛く感じました。
たまたま自分の性癖にヒットしたのかもしれません。
また、メイン以外にもサブの正円もなかなか良かったです。
シナリオの一部が残念だった分は、キャラクターでカバーしてくれた感じです。
[Hシーン]
主人公はセカンド内にて『絶印』という能力が使えます。
これはセックスすることで相手の能力を強化する、というもので、
その関係上、セカンド内でのHシーンが大半となります。
また、能力強化のため、付き合ってもいない相手とセックスすることが多いので、
セックスは愛がないと駄目、といった拘りがある方には地雷になるかもしれません。
Hシーンの内容についてはそこまで特殊なプレイはありませんでした。
一部縛りプレイやおしっこプレイ等ありましたが、
基本的には普通のプレイが多いのでマニアックなものは期待しない方がいいです。
あと、個人的に評価したいのは地の文にヒロインの音声を被せるところ。
地の文で零一が行っている行為の内容を描きながら、
その行為によって反応しているヒロインの音声も楽しめる。
一文で二度美味しい仕組みでなかなか捗りました。
[総評]
SFモノとして設定はよく考えられているが、その説明がくどいのがマイナス点。
でもキャラクターやHシーンは好みなので傑作一歩手前ってところです。
体験版を楽しめればやってみてもいいと思います。