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rin.hikaru320さんのSummer Pockets REFLECTION BLUEの長文感想

ユーザー
rin.hikaru320
ゲーム
Summer Pockets REFLECTION BLUE
ブランド
Key
得点
89
参照数
294

一言コメント

識、静久、うみのシナリオの追加によって、サマポケが本当の意味で完成したように感じた。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

追加シナリオのクオリティが全体的に良かったので安心した。
それぞれテーマが決められていて、
識ルートでは、識の優しさと名前を残すこと。
静久ルートでは、自己から逃げずに改めて向き合うこと。そこに一生分の夏休みを一瞬に凝縮する紬の関わりもあり凄く良かった。、紬が静久に嘘をつくシーンは特に印象的だった。
追加のうみルートはしっかりとしている頃のうみの掘り下げが出来たのが後半の展開の説得力に一役買っているように思った。
「休憩は終わりですね」とうみが羽依里の背中を押すシーンは、何度も夏を繰り返したうみの超然的な強を垣間見ることができる

個人的に一番好きなのみきのルートは一番無難でなんとも…というのがすこし残念だったが…

無印版ラストについて、無印版では何度も繰り返した夏の思い出をpoketに入れて、そしてそれぞれが別の運命へと歩いていくーと、個人的に解釈していたのだが、今回poket の追加シーンをやって、本当の意味でpoketが完成した感じがした。

本当にうみは報われて良かった…

key的な物語展開は家族モノに限らず、もうやり尽くされている感じもあって、結局AIR CLANNAD
的な家族の描き方と大きく違うわけではないけど、それでも何回でも感動させられてしまうので、それはそれで凄いと思う