最高のストーリーと世界観。終わらせるのが勿体ない。
とにかくすべてに満足した。値段、ストーリ、キャラクターすべてにおいて最高水準。たった10時間という短い時間でこの世界の体験を終わらせてしまうのがもったいない。
私が特に気に入ったのは世界観であり、最初でシンギュラリティマシンが蹂躙している時点ですでに世界観にはまっていた。コズミックホラーやSFが好きだということもあるが、最初から圧倒的なマシンを登場させるということがBGMも相まってえも言われぬ体験であった。2人の旅はどんどん規模が大きくなっていき、やがて世界の命運を分けるほどになり、激しい戦いを繰り広げるのだが、最終的に3人(ふたり+一機)は、景色のきれいな場所で死による別れを静かに受け入れる。この落差が、このゲームの大きな魅力であることは間違いない。
キャラクターについては、途中まではヒロインの性格が正直煩わしかった。人に悪意を向けられないシステムとなっているのでしょうがないが、とにかく拒否する。命の危機となっても、相手の人間に対して発泡できない。すぐに騙され、学ばないなどだ。しかしこれは、ヒロインがアンドロイドであるという丁寧な描写であり、主人公に向けて銃を構えるシーンでは、これらの行動がすべてアクセントとなっている。そのため、最終的にはヒロインへの感情も逆転して煩わしいという感情はきれいさっぱりなくなっていた。
言いたいことはまだまだあるのだが、これくらいで感想は終わりにする。総評として、約2000円でこのゲームができるということは破格としか言いようがない。人生に一度しかできない体験であり、記憶を消してもう一度プレイしたいと強く願う。