シナリオが秀逸の一言に尽きます。最後まで楽しませて頂きました。
以下、それなりに長文なネタバレ感想です。
まず最初に、かなり甘めな採点としましたが、
今後の更なる向上を願う期待点としての数値です。
デレデレ禁忌な実妹さん
美人で気さくな同級生
ツンデレロリっ娘先輩
欠点無しのパーフェクトお姉さま
胡散臭さ漂うラスボスっぽい親友
小物臭漂うが実はラスボスの先輩
登場人物こそ少なく、ヒロインのキャラ付けも昨今では珍しさもない、
作画やシステム、BGM(タイトル画面の曲は対象外)も並以上というわけではなく、
テキストバグもそこそこ散見する、総評するとそんな感じの本作ですが、
そんなことは全部無視して良い程、シナリオの丁寧さが突出した
素晴らしい作品でした。
作中でも最後の方に小物臭漂うラスボス先輩が、ヘタレ主人公のエロゲをプレイした際に、
「どうしてヒロインたちは、こんなヘタレ主人公を好きになるんだよ!
としか思えないのが、更にムカツク」という素敵な台詞を言ってくれやがるのですが、
画面の前で「代弁ありがとうございます!」と言いたくなる、清清しい一面が印象に残ります。
(ヘタレ主人公がモテモテな作品が群雄割拠しているこのご時勢なので余計にです。)
笑いや萌えやイチャラブやゲーム性など、、
最近は本当に色んなジャンルに特化したゲームが増えていますが、
この作品は「恋愛」について、深く考察した形で萌えを追求したのでしょうかね。
私自身、一つ一つの「恋」には、始まりと終りが確かにあると思ってまして、、
「どんな始まり」があって、「どんな仮定を経て結ばれる」か、
本当に丁寧に描写して、一本のストーリーで進みましたので、
中だるみや、周回プレイ特有の繰り返し同じシーンを見せ付けられて冷める様な間もなく、
清涼な読了感を最後に得られる構成だったと思います。
#一本の形なので、振られた後のヒロイン達がそこで退場というわけでなく、
#その後に続くシナリオの脇役として活躍してくれたのも非常に高得点です。
最後に、妹様と林檎さんには、愛の深さで胸を熱くさせて頂きました、
ここまで、エッライ真面目に恥ずかしい事を語らせてもらいましたが、
キャラクターや世界に没入するためには、ゲームの企画の方向性に沿って、
ライターさんが世界感と登場人物の心情を上手に表現して貰う必要があると思いますが、
本作は十二分に堪能させて頂きました。
次回作に期待させて頂きます。
#本当の本当に最後に一つ。
#OPムービーっていつ流れました・・・?(泣