思い出を、ありがとう
鍵信者なので非常に期待していたわけだが、期待どおり良かった。
今回もまたお得意の「奇跡」が起きてハッピーエンドとなるわけだが、
今作の奇跡はCLANNADのようにファンタジー的な有り得ない奇跡ではなく、
理樹と鈴が恭介らの熱い思いによって成長した結果起きたものなので
現実的・・・ってわけではないが、まあまあ納得いく感じで後味も悪くない。
まあ恭介が幻想世界を作り出しちゃってる時点で若干ファンタジーではあるが。
あと個別ルートがつまらんという感想を多く見かけるが、そうは思わなかった。
確かにメインの鈴ルートに比べるとインパクトに欠けるが、
テキストを先へ先へと読み進めたくなるような面白さはあった。
実際他メーカーの作品のサブキャラルートに比べりゃはるかに面白いだろう、
というのは自分が鍵信者であるゆえのひいき目かもしれないけど。
しかしシナリオ自体は面白いが、今までの作品、とくに前作CLANNADに比べると
女性キャラの個性がちょっと薄いかなという気はした。
鍵には泣きよりむしろ笑いを期待している自分にとっては少々笑いが足りなかった。
プレイ後はいろいろと考えさせられた。
真人や謙吾、恭介が理樹と鈴にしたように、とんでもない危機を目の当たりにした時に
自らの身をていして守ろうと思うような大切な人が果たしているだろうか？
大切だと思う友人は何人かはいるが、やはりそこまでには至らないと思う。
たかがギャルゲーで随分しょっぱい思いにさせられちまったぜ・・・
最後にシナリオの麻枝さん、本当にお疲れ様でした。
たくさんの笑いと、感動と、思い出をありがとうございました。