前2作を経てさらにシナリオに力をつけてきており、大変見応えがあった。当初から思っていたが男キャラにもいいキャラが揃っているので一部にはボイスをつけてもいいのではと思った。
今まで端役だった蔓や棘にスポットライトがあたるとともにさらに新キャラが出てくる本作だが、かといってこれまでメインだった柚々や蕗、濃にも見せ場を割かないわけでもなく、全体としてキャラの扱いのバランスが取れていた印象であった。
シナリオに関しては2作目が非常に良かった記憶があるが、本作はそれに引けをとらない、ともすればそれを上回るぐらいのクオリティがあった。商人・平野の生き様だったり、絹とあやめの歪んだ相思相愛だったり、抜きゲには(いい意味で)相応しくないドラマを見ることができた。
一方、エロに関しては、本作では朔と同じように生えている状態の絹が出てくるので、ふたなり同士の絡みが見ることができる点については良かったと思う。ただこれだけキャラが増えているにも関わらず中盤くらいまでは朔×絹のみだったので少し飽きを感じた面もあった。
いよいよ語られる朔と信長の確執や、気になる引きを見せつけられた十兵衛に関する話など、次作にも期待がかかります。