全てにおいて高クオリティー。抜きゲーとは思えない作りこまれたシナリオ、同人作品とは思えない完成度。もはやエロがかすむほどの傑作になりつつある。
前作が大変すばらしい出来であった戦国の黒百合シリーズの第2弾ということで、期待に胸ふくらませてプレイした今作であるが、予想通り、むしろ予想した出来以上にさらに良いものであった。
今作からは蕗、濃、棘などなど新キャラが続々と登場し、1作目ではほとんど朔×柚々であったエッチシーンに厚みが増した。朔×蕗が多かったものの、柚々と濃にも少しあり、また柚々×棘(ちょっと物足りなかったが)という組み合わせも見ることができて、申し分ないボリュームであった。これだけ男キャラが出ているのに、エロシーンはすべて百合というのも素晴らしい。
厚みが増したと言えば、シナリオも前作以上に読ませるものであった。前作の話は朔と柚々の間の関係のことやいかに兄・信長に認めてもらうかということに終始していたが、今作では一気にキャラクターが増えたことで、それぞれのキャラの内情・葛藤が幅広く描写されていて、とても見応えがあった。
特に、信長が吉乃を看取るシーンや、朔が蕗の自殺を食い止めるシーンでは不覚にもホロリときてしまい、一時は自分が凌辱抜きゲーをやっていることを忘れてしまった。
また、主人公の朔は相変わらずの外道っぷりで、見ていて清々しさすら覚えた。前作では蔓ちゃんにすら手を出していたのに、棘には明確なエロがないのは残念。次作に期待したい。
以下は惜しかった点。
・BADが多数あった前作とは違い、今作はほとんど一本道であった。攻略しやすいと言えばそうだが、もっといろんなエンディングを見たかった。
・CGの構図やエロのシチュエーションがやはり単調。また、れずふたモノであるのに、生えている方の顔や姿が描かれず、見えないのは×。それだと普通の♂♀の交わりと変わらない気がする。