「お兄ちゃん」より生々しいリアルさのある「叔父さん」「叔父様」といった呼称。姪をそれなりの間見守ってきた、何か含むところのあるかもしれないオッサン層にとってこのゲームは。
基本CG86、回想73。
晴香純愛ルートに関しては少し微妙。裏切られたことへの主人公の復讐心とその兄を選んだ晴香の後ろめたさに関して、二人がそれにどう折り合いをつけたのかがよく伝わらない。互いに欠けたものを埋め合うことが切欠になるのはわかるが、それが愛情、というより労わり合いの気持ちに変わっていくには、描写的にも時間的にも性急だった。
子供の時の方が恋に対しては、がむしゃらになれるものだしそうあるべき。大人になり色々なしがらみを抱えてしまうと恋に対しては臆病になり、そもそもそれを望むことが許されない。そういった感じのテーマを伝えたいのだろうとは思うが…。
逆に愛欲ルートは主人公の、俺はこんなに可哀想なのだから絶対に許さないという女の腐ったような(褒め言葉)、だが口調の上では妙に冷静な責めが爽快で好感を持った。
那琴ルートでも安心させてから落とす、小生意気な子供を手玉に取る序盤のテキストはなかなか。
ただ那琴は公式で父親の影がもっともにじんだ存在だったので、大好きだったパパと子作りしてるみたい…嬉しい!→父親を忘れられないのならその幻想を弟の俺がぶっ壊してやるよ!的なテイストを期待していた。ちょっと残念。
子宮、種、赤ちゃんといったボイス単語辺りが比較的頻度の高い、ライトな孕み系テキスト。回想数もそれなりに多いので全体的にはそこまで悪くない。AEアニメは出来がいいわけではないが、あるだけないよりはいい。
プレイ時間は、晴香肉欲ルート(初回)2時間55分、晴香純愛ルート1時間30分、飛鳥愛欲ルート2時間25分、飛鳥純愛ルート1時間15分、那琴愛欲ルート2時間30分、那琴純愛ルート1時間15分、ハーレム1時間5分。計12時間55分。誠也の部屋様攻略参照。
BGVあり、BGエロSEなし、尻モザあり、淫語修正なし。
原画9/10 着色3/5 エロ12/15 ボイス4/5
ストーリー9/15 キャラクター3/5 テキスト6/10
音楽7/10 システム6/10 演出6/10 価格2/5