袖振り合うも多生の縁。
罪を抱えた四人の少女。主人公は奇妙にも思えたその裁きを命じられるが…。
非常に塗りがはっきりしており、人物絵はHPサンプルの通り。それと同じクオリティで背景も描かれている。特に山林や樹、花などの描写は大変綺麗。物語後半で一度舞台が変わるのだがそこが自然豊かな田舎で、山里住まいの経験のある人は懐かしい思いをするかもしれない。
エロ枠は10+予約ディスク分。
物語終盤までは、自己に自信を持ち非常に奔放なタイプの主人公。一人称は「俺様」
実際に有能なのだが傲慢さはなく、台詞からもわかるように本心から他人に暴言を吐いたり貶めるようなことはない。逆に気がついたらいつも物を買わされていたり、作った料理を食べられるだけ食べられたあと感謝をスルーされる可哀想な人。
そんな主人公が様々な「業」を抱えた少女たちと向き合い、その運命を形作っていく。
音楽は久しぶりに聞く気がするIvesound。半分ほどがクラシックアレンジ曲。基本的には原曲の雰囲気を強く残したものだが、展覧会の絵やユーモレスク、ラプソディインブルーのように大胆なアレンジを施した曲も。
演出は目口パク、光源、花びらの舞、その他人物エフェクトなどに動きあり。
プレイ時間は、共通6時間5分、那由ノ章2時間40分、出家ノ章+修験ノ章25分、美羽夜ノ章2時間45分、送リ火ノ章+迎エ火ノ章30分、玲亜ノ章2時間40分、煩悩ノ章+歓喜ノ章+甘露ノ章50分、久遠ノ章(業、本懐、終章含む)5時間30分、悠久ノ章10分、極楽ノ章10分。計21時間45分。誠也の部屋様攻略参照。
BGVなし、BGエロSEなし。
原画9/10 着色5/5 エロ7/15 ボイス3/5
ストーリー14/15 キャラクター5/5 テキスト8/10
音楽9/10 システム7/10 演出8/10 価格2/5
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印象に残った一言
カルマ(自己の葛藤)
己の運命を受け止め、立ち向かい、乗り越えようとする者をどうして止めることができようか。
早良和尚(二人の姪について、「兄」に対して)
「兄者よ…我が姪たちは…なんと立派に育ったことか」