女ってこわいね。ヤリチン男も一発で怯む性欲がすごい。
すごいんだけど正直よくわかんねえんだよなあ。
だいたい世の中というのはうまくできてるもんで独処厨ほどNTRに興奮するという謎理論があるんだけれども、このゲームはそういう枠なのかどうなのか微妙なもんである。ある意味で今作のスワッピングというのは一種のプレイでしかない。可愛い女の子がヤリチンにハメられてNTR的な興奮があるんだと言うのも微妙な話で、視点としてはヒロイン視点でしか進まないんだから、原理的にそんなことはありえないはずなのだ。もちろんメタな発想としては有りうるが、それにしたって主人公は衛司になるんだろうから、それはそれで単なるプレイである。
やっぱ女もセックスしてみてえんだよなってのを、ようやく言われた気がするのだ。確かに今までのゲームでも「Hがだいすき」とか言われてるんだけど、それがどこか空疎だったのはエロゲー独特な文脈が背景にあって「ワタシ清楚だけど」みたいなのがついてくる。そしてそれは自明の前提としてきた。=「性はイヤだけどヤッちゃう」
一方で本作は女の性欲をストレートに描写した。=単に「ヤッちゃう」
つまりスワッピングというより単なるグループセックスに見えてしまう。衛司との純愛がどうなるかとは全く関係がないからだ。
かくて恋愛関係を最重視する極現代的エロゲーが女性の性欲を描写することはないし、必要ともしていないことがよく分かってしまう。(というか恋愛資本主義だか至上主義だか言ってたくせ恋愛大好きだよな。別に悪いとは……言うけど)結局のところ女の性欲ってものを望んでいないのが男なのかもしれない。男なんぞみんな処女厨なんだからエロゲーも男の欲望をそのまま反映すれば独処ゲーだらけになる。まあ反定立としてのNTRと単なるヤリマンゲー(処女への想像可能性を失ったようなゲーム)がわずかに生きる道を与えられるかもしれんが。そういう状況をどうみるべきか。エーコによれば性が困難になると男根願望は武器の所有へと辿り着く。今のエロゲーで本当に「性」は可能だろうか?
これでは石原慎太郎と大して変わらんじゃないかと呆れられても仕方ない(単なる暴言だなあ)
じつにビッチは平和への道である!←よくわからない結論に達しておいたので許してください。やっぱりよく分からんのですよ、このゲームって性的なようで性的じゃない気がするし。