未完成と罵りつつ、完成度の高さに感心する、なんとも不思議なゲーム
FHと同じく甘ったるいCGにはダーク調の装飾が至る所に施され、極端に商業的なシナリオの配列は、最終的に未完でありながらそのこと自体が自然であるかのように受け止めらるような仕組みになっていて、なーるほど上手く出来ていると感心した。ぶっちゃけこいつは明確にくそげー扱いされることが自然であり、自分も0点つけたろうかとプレイ直後は思ったものの、そんなことを一晩寝てしまえば許してしまうのは、本作が誰が見ても未完成品であるからこそ完膚なきまでに完成品ということを示しているんじゃないだろうか。
そういや、いつものように主人公が「俺は俺じゃなかった」的な、エロゲー定番のミステリ的ネタ(ミステリ知らんから覚えてないんだけど、なんてんだっけなこれ)をかましてくれるのだが、このループネタと並んでクソだと思っているこのネタが許せないため、もー子陵辱同人誌でも作ろうかと思ったほどなのだが、つばきちゃんのために触手和姦で手を打っておこうと思ったのである。
あとミステリ的要素に関しては『私は私のまま、誰にでも変われる』をプロくさく(私誰はすごいアマくさかった)したような愛嬌のあるもので、そういうのにアテられると弱い自分は結局のところ全てを待つことにしたのであった。